CABG vs PCIのはなし。

 

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32267465/

Long-term Outcomes in Patients With Severely Reduced Left Ventricular Ejection Fraction Undergoing Percutaneous Coronary Intervention vs Coronary Artery Bypass Grafting

JAMA Cardiology

 

EF<35%の症例のCABG vs PCIの比較。

カナダからのStudy。

 

2008年ー2016年の12113 casesの検討。

PCI        7013

CABG 5100

inclusionとして、LADかLM含むcase、あと3枝病変。CABGに関してはno concomitant procedureです。

exclusionとして緊急手術、透析、24時間以内のMI、malignancyなんか。

EFはそれぞれ85 %程度は20-34 %、15%程度が20 %以下。

 

2397 caseにpropensity matchしてます。

match後のdataとして、半分はHFあり、complete revascularizationに関しては、CABGが80 %、PCIが20%程度。

stentは平均1.9個、CABGは平均3.3本かけてる。

CABGに関しては詳細書いてありませんが、多分on pumpのconventional CABG。

 

短期成績は下の表。

event rateね。

30-day PCI CABG
all-cause mortality 4.8 % 4.0
cardiac death 3.5 2.8
MACE 19.8 8.3

stroke

0.7 1.3
revascularization 10.9 3.2
MI 7.8 1.4

太字が有意差あり。

全般的にCABGが良好、stroke以外はCABG優位の結果。

ただ、やっぱり心機能落ちてるcaseなのでそれなりの成績。

 

長期成績は有意差出て、CABGが良好。

平均で5.2 yの追跡。

こちらもStrokeはCABGの方が悪い。有意差は出てないようです。

 

event-rateは、下の表。

K-M曲線コピーできませんでした。

Long-term PCI CABG
all-cause mortality 30.0 % 23.3
cardiac death 10.8 8.9
MACE 50.9 32.1

stroke

4.0 6.1
revascularization 27.4 8.6
MI 17.8 6.4

長期成績もそれなり。

 

結果としてCABGの優位性が際立ちます。

LIMA-LADが生存期間を改善させるという話ですかね。

HFでの再入院とかも諸々CABGの方が良い。

 

まず、この手のStudyだと、開心術出来るかどうか、できそうかどうかのselection biasがあると思いますね。

一応、propensityでマッチさせてますがね。RCTとは違う面があるとは思います。

 

いくつか著名なStudyがあるので確認しておかなければと思いました。

 

March 29, 2021

AN