久々、まじで久々。

シカゴに来て10M経過、procurement以外ではシカゴ外に出れず。

Hyde Parkは、精神と時の部屋(ドラゴンボールでおなじみ)にほぼ軟禁。

まぁ、もともとindoor派なんですけどね。

 

そうこうしているうちに胸部外科学会も終了、ATSCAも終了。

予想通り、アジア心臓血管外科学会@奈良(Dr. Otaの地元だそうです)の演題締め切りも延長されました。

多分次の延長はないかな。

 

で、今回の論文は、

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34735046/

Fractional Flow Reserve–Guided PCI as Compared with Coronary Bypass Surgery

N Eng J MED

 

まぁ、よーやってるCABGとPCIの比較。

FAME3 Clinical Trialの結果。

(で、FAMEというのは、Fractional Flow Reserve versus Angiography for Multivessel Evaluationの略だそうな。)

いわゆるRCTですね。internationalで48施設。1500 caseをCABGとPCIに分けてる。

新しいところとしては、

・3枝病変で比較してる。

・第2世代のDESでやってる。(Zotarolimus)

・FFRガイドでPCIやってる。

 

FFRは0.80で切ってる。とりあえずの1年での結果。

このStudyの目的としては

・3枝病変において、FFR guided PCIのCABGに対する非劣性を証明する

ことだそうな。

 

primary end-pointは、いつものセット。

・death from any causes

・MI

・stroke

・repeat revascularization

 

対象は1500人、750人くらいずつ2群に分けてます。

Pre-opeのcharacteristicsは当然差はありません。

65歳くらい、30%が糖尿病、40%はACSで来院。13%はPCIの既往+。

 

Procedural Characteristicsとしては、

20%程度に両者CTOあり、SYNTAX scoreのmeanは26。大体は23-32の間。

PCIでは3.7本のステント使用、CABGは3.4本のBypass.OPCABは24%、97%はLIMA使用。

手術時間、入院期間はCABGの方が長い。

 

で、結果は下図。

まぁ、これまでのPCI vs CABGと同じ結果かな。

Strokeと、周術期の出血等々についてはややPCI有意で

1年でのprimary end-pointについてはPCIの非劣性は示されなかったそうです。

統計がよくわかりませんが、noninferiorityでp=0.35、劣性という結果だったそうです。

FFRでやってる分、PCI群でのre-vascularizationはこれまでのStudyより少なかったみたいですが。

3年、5年、10年での結果待ちですがね。

 

November 7, 2021

AN