みなさんこんにちは。日本に2年ぶりに一時帰国して、セブンイレブンのおでんの大根に本気でうるっときた江面です。

 

今回は、チームWADAにお寄せいただいたアメリカへの薬剤師の留学に関する質問について、回答いたします。回答内容はあくまで一般的な話ですので、絶対ではないですし、私の個人的意見も含まれています。個々の条件でかなり変わってくることを予めご了承ください。

 

  • 1. 留学費用はいくらくらい貯めればいいのか?

留学先、留学ルート、留学期間により費用は全く異なります。

例えば、正規で私立薬学大学院(4年間)入学の場合、授業料は、大学にもよりますが、少なくても4年間で約1600万円はかかります。ちなみに、州立の大学であったとしても、その州出身の州民でなければ、授業料は高くなります。また、物価の高い地域であれば、生活費も多く必要になりますし、車が必要な地域では車の購入費なども必要になり、さらに高額な留学費用が必要になります。

一方、日本でFPGECを取得し、スムーズにインターンシップも見つけられれば、留学費用はあまりかからないと思います。ただ、インターンシップ先を探すのは、アメリカの永住権や市民権を持っていない限り困難です。

 

  • 2. 動画内で認定薬剤師の資格があれば、有利になるかもとあったが、どの認定資格を優先的に取っていけばいいのか。
    病院での就労を希望しているのであれば、日本病院薬剤師会などが認定している、がんや感染制御などの専門・認定を取得していると、就職活動の際のアピールポイントになるかもしれません。薬局の場合は、調剤経験や患者さんへの薬物治療介入の成功体験などがアピールできると思います。いずれにしても、コニュミケーションスキルやマネージメントスキルなどを日頃から向上させておくことをお勧めします。

 

  • 3. 薬局業務、病棟業務で年収の差はあるのか。

アメリカ合衆国労働省労働統計局による2020年5月時点での病院、薬局(またはドラッグストア)薬剤師の平均年収はそれぞれ$137. 820、$125.740と、日本円(11月時点のレート)に換算して約140万円の差があるようです。ですが、当然年収は経験年数や役職によって差があり、新人の病院薬剤師と薬局のマネージャークラスの薬剤師であれば、後者の年収が高くなります。また就労する州によっても大きな差があります。

 

  • 4. アメリカの薬剤師には休暇があるのか。

祝日の数は日本に比べて少ないですが、有給休暇はしっかり取ることができますし、休暇はあります。シフトは様々ですが、土日休みにすることももちろんできます。(もしかすると、薬局薬剤師はワクチン投与もしますので、インフルエンザシーズンや、今現在コロナワクチンの投与で大忙しで休日返上で業務にあたっている人もいるかもしれません。)

 

いかがでしたでしょうか。薬学生、薬剤師の方でアメリカへの留学に興味がある方、ほかに質問がある方は、団体にお問い合わせください。

 

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