そういえば、私は移植fellowなのです。

ということで、

 

https://doi.org/10.1016/j.jtcvs.2018.07.115

Long-term transplant outcomes of donor hearts with left ventricular dysfunction

JTCS

 

Donor heartのEFでの移植後の予後の調査。

2000-2016年のUNOS database使用してる。

 

LVEFの値で、19 %のDonor Heartは使用されていないようです。

31712例のDonor Heartの内、EFが記録されていないもの、LVEF<20 %のものを除いて、

Groupの分けています。

 

Group 1 (EF<40%):      124     median EF 33.0 %

Group 2 (EF40-59 %):9203     median EF 55.0 %

Group 3 (EF>60 %): 21623     median EF 65.0 %

 

当たり前ですが、EF悪い群のNは小さい。

baselineのcharacteristicみると、Group1,2,3と年齢は高くなっていく。有意差あり。

その他はあんまり差がない。

raceとか、UNOS regionとか見てるけど、著名な差はなさそう。

recipientについても、おおむね差はなさそう。

Group1の方が術前の呼吸器ついてる患者さん、Inotropesいってる患者さんが多い。

やや重症ということかな。

 

術後の結果も大きな差は無し。

ECMOついたとか、透析ついたとか、PM入ったとかね。

1Yのrejectionも差は無し。LVEFも1年後には有意差出てるけど臨床的には差がないようです。

ここの表はよくわからない。

長期成績KM曲線も、有意差は無いようでした。

Long-term transplant outcomes of donor hearts with left ventricular  dysfunction - ScienceDirect

 

ischemic timeは書かれてません。

あとは、術前のrecipientのstatusは2018年の変更前のものです。

 

EFだけでDonor heartがexcludeされるのはどうかなというtake home messageのようでした。

 

ただね、16年間で、EF<40のcaseが124例ですか。

やっぱりEF落ちてると移植に使いにくいのだと思います。

 

April 12. 2021

AN