で、またSTICH I trialのはなし。

実は昨日の論文(SJC-29)より先に読んでいたのですが、内容が分かりずらかったので順番を変えました。

 

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24621972/

The STICH trial (Surgical Treatment for Ischemic Heart Failure): mode-of-death results

JACC Heart Fail

 

その名の通り、STICH I Trialの結果で、死因を中心に再検討したそうだ。

CABG+内科的治療と内科的治療のみのRCTでの比較ね。

 

SJC-29の結果では、primary endpointである、全死亡では両者に差はありませんでした。

secondary endpointでのCABGの優位性がありそうだと、

そこで心不全患者さんの2大死因である、sudden deathとpump failureについて検討したそうな。

死因を再分析したみたい。

 

正直私の頭ではよく分かりにくい論文でしたが、

・Sudden death (p=0.04)、Pump failure (p=0.05)、Fatal MI death (p<0.01) でCABG群で有意差が出てよかったそうだ。

・CV procedure deathについては有意差出てMED群の方が良い。(p<0.01)

・Sudden death、Pump Failureともに、CABG群と、MED群で差が出てくるのは2年以降たってから。

・EFが27.6以上と以下、NYHA I/IIとIII/IVで比較してるけど、

 いずれもCV death、Sudden death、Pump failureの3項目についてはCABG群で成績が良かった。

 

結果として、昨日の論文からあんまり進んだ話はなかったようですが、

CABGの方が良好な結果だったみたいです。

2年たってからですがね。

 

May 27, 2021

AN