で、Vascular Surgery 50 Landmark Papersからです。

Type B Aortic Dissection (TBAD)の話。

 

Emoryからの論文。

Autherは同僚だったX Lou、狸顔で少し菊川怜に似てる。

http://www.surgery.emory.edu/training/ct-surgery-residency-fellowships/current_residents_fellows.html

 

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30292842/

Predictors of Failure of Medical Management in Uncomplicated Type B Aortic Dissection

Ann Thorac Surg

 

合併症なしのB型解離で、内科的治療した場合の経過の考察。

2000年から2016年の314例のretrospective study

meanで59 yo。

当然血圧は高い、HTNは93 %に合併。6割がたは偽腔(FL)がpatent。

平均で5.6 yのfollow。

 

入院死亡は5.1 %、over all cohortのmortalityは26.8 %、結構亡くなってる。

経過観察中に、146/314、46 %が内科的治療 (OMT) failureということで大動脈がデカくなって治療されてる。

 

OMT failureのPredictorとしては、mulitivariable analysisで

・ESRD

・DM

・Debakey IIIB 

・maximum descending aortic diameter >4.5 cm

でしたと。

 

偽腔がpatentか、partial thrombosedかは関係なかったと、

あとは、腹部動脈(celiac、SMA、腎動脈)がいくつFLから出てるかで結果がどうかを調べてました。

偽腔がpatentだったり腹部動脈が偽腔から出てるという所見は、entry+re-entryで、偽腔の圧が逃げるので、

偽腔のexpansionが抑えられるのでは?との考えからみたいです。

結果として関係なかったみたいです。

 

下の図は、initialのmaximum descending aortic diameterが>4.5かどうかで切った時のKM曲線です。

 

結構、亡くなってる。

complicatedのtype BにはTEVARで決まりなのでしょうが、

uncomplicatedにどうするのかはまだ議論の余地があるのかもしれません。

TEVAR自体の合併症のリスクもありますしね。

個人的には、ステント入れた方がremodelingが良いと思います。

 

July 3, 2021

AN