ベルギーの澁谷です。

今日は3.11でしたね。遠くからですが東北地方に思いを馳せました。

 

日本の方には、もういいよ〜って感じでしょうが今日はコロナ関連の話を少し。

 

ベルギーではcarnivalの時期(2月の最終週あたり)に1週間ほどの休暇があり、イタリアを訪れたベルギー人がコロナウイルスに感染してそこから日に日に患者が増えています、が、まだとてものんびりしています。

 

僕の働いている大学病院はベルギーで最大規模の病院の1つです。

コロナの対応病院でもありますが、月曜日(3/9)にようやく病院の入り口に「気をつけてや!」って看板が立てられたくらいのんびりしています。

 

ただ、最近のニュースで割りかしご近所さんのイタリアがとても大変になっているようで、日に日に緊張感がようやくでてきました。

息子達の通っている学校も明日明後日の休校が決まりました(たった2日だけですが)。

 

それでもやはり、みなマスクはしません。

一般人も、医療者も。

病院の中ですらマスクしてる人は手術室の中以外で見たことありません。

手術も終わった瞬間にみんなマスクはずします。

してると、もう外していいのよ!って促されます。

 

僕の住んでる街leuvenは研究都市なのでアジア人もたくさんいるんですが、街でマスクをしているのはほぼ中国人だけです。

個人的には飛沫感染予防にマスクをしたい気分ですが、こっちでは在ベルギー大使館からも勧告が来ましたが重症患者と認識されてしまうらしく、マスクは普段していません。

フランスドイツイギリスの一部ではコロナ騒ぎでアジア人差別に近いことが行われたりするケースも聞きます。

僕の住んでる街ではそんなことありませんが、やはり僕はアジア人なので咳をするのはとても気を使います。

「あれ?あのアジア人コロナじゃね?」と思われたらお互い嫌な気がすると思いますので、自意識過剰かもしれませんが、極力人前で咳はしないよう気をつけています。

今日実験中にガムを噛んでて唾液を誤嚥してしまいむせてしまいましたが、涙目で噛み殺したくらいです。

辛かったです。

 

マスクはしないですが、ヨーロッパ の人はとても透視(被曝)を嫌います。

実験で弁やポンプやカテーテルの位置調整によく透視はよく使うのですが、みんな必ずプロテクターだけでなく首のガードもして、透視中は扉は確実に閉めて(閉めないで透視出すととても怒られる)、透視範囲に手が入っている状態で透視を出してしまおうもんなら「noooo!!!!! stooooop!!!」と絶叫され「オウマイガー、Taiに透視で被曝させられたぜ、まじかよ、チッ」と手をさすりながらしばらく文句をいわれます。

個人的には透視に対するこの反応はかなり過剰だと思ってますが、みんなだいたいそんな感じなので、そういう認識ねと了解しました。

 

マスクするしない問題と透視気にするしない問題は、お互いあまり理解できず似ているなぁと最近思ってきました。

 

理解できなくても相手に合わせることはできるので、落とし所を見つけてストレスを感じず過ごせるようにしたいと思います。

 

 

日本でのコロナの収束を祈っております。

 

 

写真はcarnivalの様子です。

仮装した人だらけでした。

こんなデコられた車?が50台くらい街中を練り歩いて子供達にお菓子をばらまいてくれました。