NOACのはなし。
Rivaroxaban in Patients with Atrial Fibrillation and a Bioprosthetic Mitral Valve
ブラジルのRCT.
Af+生体弁 (mitral)に対して、NOAC (Rivaroxaban)とwarfarinで比較してる。
ちなみに、rivaroxabanは日本ではイグザレルト。
RCTでそれぞれ500 case、1年間で比較。
rivaroxabanは20 mg、一日一回内服、warfarinはINR 2.0-3.0にコントロール。4W毎に採血してたみたい。
BaselineのCharacteristicsは、mean ageが60歳、65歳以上が35 %程度。
13 %にstrokeの既往あり。
ribaroxaban使用とのことで、腎機能は良好、Crはmeanで0.9。
6割がたはmitralの手術をして1y以上経過。
Primary outcome: Death or major cardiovascular event (stroke, TIA, valve thrombosis, heart failure, systemic embolism) or major bleeding
Secondary outcome: Death from cardiovascular causes or thromboembolic events
RMST法という、カプランマイヤー法の生存曲線の、曲線下面積を比較する方法で比較してる。
生存曲線下の面積=平均生存期間、ということになるそうです。
Restrictive Mean Survival Timeね。
そうすると、
rivaroxaban群 347.5日、warfarin群 340.1 日で、差は7.4日、非劣性となりましたと。
ただ、primary outcomeの中に結果であるDeathとか、心不全とか出血という副作用が混じって入ってるのが気になりますが。
あとは、subgroup analysisで、mitralの手術後、3M以内にrivaroxaban始めた方が、大分成績が良かったみたい。
secondary outcomeや。bleeding eventも差がなかったようです。
結果として、rivaroxabanとwarfarinで差がないようです。
INRチェック不要なのは良いですね。
ただ、薬価はどうなのかなとは思いますが。
mitralでこの結果だと、Aortic valveでも同様の結果が期待されますね。
薬屋さんはpushしてくるかな。
March 25, 2021
AN
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