伯母(母の姉)の大動脈弁狭窄症の手術を当院(イムス葛飾ハートセンター)で金村部長にやってもらいました。MICS AVR(インスピリス23mm)でした。3~4㎝程の傷で2時間弱で終わらせて頂き、7日目に退院しました。本日(術後9日目)、何となく気になって自宅に行ってみましたが、台所に立ってお茶やお菓子をどんどんサーブしてくれたり、「肉じゃがを作るから食べていかないか」と聞いてくれたりと予想以上に元気でほっとしました。

 

伯母からASで手術を受けなければいけなくなったと聞いた瞬間、技術も人格も信頼できる師匠にやってもらおうと思いました。直属の部下の親戚の開心術をするというのはとてもプレッシャーのかかることだと思いますが、緊張した面持ちのアシスタント(私)を尻目に、ニコニコしながらやってくれました。

 

医学部4年生の時に母を胃癌で亡くした際には何もすることができず、とても大きな無力感がありました。その時から外科医を志し今に至りますが、今回、母に姿形がそっくりな伯母の治療に関わることができ、とても嬉しく思います。これからさらに研鑽を積み、私も10年後には自分の親や部下の親戚の開心術をニコニコして出来るような、同業者に選ばれる心臓外科医になりたいなと思います。