「なぜ彼女がいないんですか?」と聞かれることがあります。「むしろこっちが聞きたいくらいです」と思うのですがとりあえず「なぜかわかりません」と答えます。すると聞いてもいないのに、なぜ僕に彼女ができないのか、を勝手に分析してくれたりします。これは日本よりアメリカでよく見られる傾向です。そういった場合、かっこ悪いから、魅力的じゃないから、思考が偏っているから、など直接的な悪口になるようなことは気を遣っているのかあまり言われず、かわりに「ヒロはピッキーなんじゃないの」とよく言われます。ピッキーpickyとは選り好みをする人のことを指します。要は選んでるんじゃないの?ということです。そんな時は大体「アイム ノット ア ピッキー」と言っていました。

 

が、最近確かに自分はピッキーなのかもしれない、と思うようになってきました。己を理解し受け入れることは大事です。しかしこのピッキーですが、通常は恋人候補などが存在しその人といい感じになりつつも最終的にはうまくいかず、後日なんでうまくいかなかったか聞かれた時に「なんか違ったんだよなぁ」とやや遠くを見ながら語り出すような事象を指しますが、僕の場合その候補が存在しないため想像上のピッキーになってしまいます。バスケットボールでシュートを放った時にリングに全く触れずに落っこちる現象をエアボールと言うように、この事象をエアピッキーと名付けることにしました。