ニュージーランドのGPだけが入れるFacebook ページがあるのですが、そこでよく文句が出ているのが、他の医師がGPを初期研修医のように扱うこと。
病院の専門医からの手紙の中で、
“Plan: a GP to follow up the result of biopsy”とか”Plan: a GP to send a referral to such a such service”とかいうのがよくあるのです。
先日は整形外科のRegistrar(後期研修医が)” a GP can refer this patient to a physiotherapy department”と書いてきたので、『もしもphysiotherapyが必要だというのがあなたのプランなら、自分でphysiotherapyに紹介状を書いて下さい。GPはコミュニティにいるあなたのhouse surgeonではありません。』という手紙を送りました。
(その後、Consultantから謝罪の手紙が送られてきました。)
今日も皮膚科医が、患者を外来で診察後に
『この患者の症状がなんども起こるようなら(なんども起こったから皮膚科に紹介したのですが)、GPがオークランドの皮膚科クリニックに直接連絡してパッチテストを考慮するように』
と書いてきたので、また
『皮膚科のあなたがそのテストが必要だと思うなら、自分でオークランドの皮膚科クリニックに連絡して、患者を紹介して下さい。』
と書いた手紙を送り返しました。
最近は、コンサルタントはそれほどひどくはないのですが、ちょっと経験を積んだ後期研修医はとてもarrogantな人がよくいます。
色々と技術も知識もついてきて、初期研修医達に指導したりしていると、そういう風になるんでしょうかね。
そんな中で、GPの私達も『I am just a GP』 という感覚に襲われてしまうことも、よくあります。
そんな事もあって、若い医師達はGPになるくらいなら、他の専門医になる道をとる人が多いです。(GPの研修に申し込む人はここ数年減ってきているとのこと。)
どこの国でもGeneral practitionerの地位というのは、こんなものなのでしょうか。
GPトレーニングは専門医トレーニングより難しいと当科の先生が行っていました。全科勉強しなくては行けないですよね。本来なら、GP資格とった段階で、コンサルタントレベルです。
他の専門医トレーニングよりGPトレーニングが難しいか如何かはわかりませんが、せめてGPの専門医(Fellow)が他の科の専門医と同じレベルの給与と待遇があったらいいなあと思います。UKはNZと似ている点が多いけれど、待遇とかどうなんでしょうねえ。
僕からするとGPの先生方は守備範囲が広くて(術後の患者さんの全身を診てくれるし、小児科などの他科の患者さんも診れる)、丁寧にフォローアップもしてくれるのですごいなぁと思っていました。自分にはできないなと。しかしながら、中途半端なレジストラの中には勘違いしている人もいるのでしょうね。。。残念です。
GPの待遇に関しては、ニュージーランドの医療経済システムも大きく関与しています。政府はGP(そしてプライマリーケア)を軽んじているという印象が(GPの視点からすると)否めず。電話で患者さんを病院に送る相談をするとき、病院の科により、コンサルタントに電話が繋がれる科とレジストラに繋がれる科があり、コンサルタントと話ができる科は、かなり電話をかけるストレスが低くなります。笑