ミズーリ大学の平井です。循環器系の雑誌のJACCにチームWADAマラソン部のみなさんには気になる論文があったので紹介したいと思います。

 

イギリスのグループが138人の健康だけど、運動不足(運動時間、週2時間以下)でマラソン初挑戦の人をレース半年前のトレーニング開始時とロンドンマラソン完走後で心臓MRIによって大動脈の”stiffness” を比較したところ、″stiffness”の有意な低下が認められたそうです。これは「血管年齢」に置き換えると4歳分若返ったことになるそうです。138人の平均年齢は37歳、平均タイムは女性が5.4時間、男性が4.5時間だったそうです。半年間のトレーニングは週3回程度、6-13マイル/週 だったそうです。特に効果が大きかったのは男性で年齢が高めでタイムが遅かった人だそうです。ただし、論文に含まれるのは実際に走り切った人たちでケガなどで走りきれなかった人(100人程度)は除外されているそうです。(参照:Bhuva et al. Training for a First-Time Marathon Reverses Age-Related Aortic Stiffening JACC January 7/14, 2020)

 

そういう私も今年はロックンロールマラソンのフルマラソンに参加予定です。最近はかなりの運動不足だったので、フルは無理だろうと考えハーフにしようと思っていましたが、幸田先生のフルマラソンの参加表明に刺激を受けました。12月末から一応ランニングを開始し、1月は週2回程度家の近くの1周約1.2マイルのコースで徐々に周回数を増やしていっています。当日までに15周くらいできるようになれば、なんとか完走できるのではないかという予測を立てました。今のところの最高記録は7周です。