現在所属している病院は、ドイツでは比較的珍しい「心臓血管外科」です。

心臓外科専門医と血管外科専門医の先生が混在していますが、心臓の手術も一通りこなす血管外科の先生も、かなりややこしい血管外科の手術も手掛ける先生もいます。

 

下っ端医師は、手術とは別に病棟業務もこなします。

病棟は入院病棟、ICU(ドイツではITS=Intensivstationと言います)、HCU(こちらはIMC=Intermediate careと呼ばれています)、術後病棟の4つに分かれます。

ある程度の所属は固定されますが、入職後に早い段階でローテーションするため、一応全員どこの部署でも働かなくては病欠やら休暇やらで人が足りなくなったら、ヘルプに回されます。

 

私は入院病棟にいることが多いのですが、なんやかんやで術後の患者もやってくるので、入院指示から退院サマリー作成まで幅広くやってます。

 

入院患者は朝10時に来院するのですが、病棟の看護婦さんたちは朝10時から11時まで朝ごはん休憩を取るので、事実上11時からしか患者の受付ができません。10時に病棟に着いた患者さんがオロオロしているのを、「しばらくお待ちください」と言って回るのが最初の仕事でした。

一見合理的にシステムを作っている様で、大きな穴が空いてるのが、いかにもドイツっぽいと言えます。