みなさんこんにちは!富山大学医学部3年の西岡です!
英語で医療面接を1月に引き続きの挑戦です。
1月の前回は、ロッシ先生に「患者さんへの共感が足りなかったわね。」とアドバイスされたことを踏まえて、チャレンジさせて頂きました!
https://teamwada.net/blog/area02/8445/
3年生(チャレンジ当時)。海外経験なし。医学知識もそんなにない。一般医学生の医療面接の第二回目。
【今回のお題】
・整形外科にて
・20歳女性。自転車で走行中に交通事故
・頭部外傷、C2/C3の損傷、下腿複雑骨折
・本人はできるだけ早く大学へ復学したいが、家族は障害が残ることを心配している
*これらを踏まえて、病状の説明、治療プランの説明
【面接前の想定】
さて第二回目!どうなったのでしょうか??
【実際の面接】
治療の優先順位も患者さんと合わせることができたぞ。このままいい感じにクロージングさせよう!と思った矢先。。。
はい。また、やってしまいました。笑
前回と同様にまたまた途中でチグハグになってしまいました。。笑
なぜ、チグハグになったかというと、
治療プランの策定という結論を急いだあまり、患者さんの本音に対応できなかったからです。個人的には治療プランをお互いに認識した後で、患者さんがどうありたいかを聞き出そうと思っていました。
しかし、そこが問題でした。
患者側の優先事項ではなく、医療者側がやりたい治療を優先と考えていました。ですが、患者さんは骨折の治療よりも、日常生活や大学への復帰といった退院後の生活に対する心配の方が大きかったように思います。例えば、仮に半身不随になったとき家では暮らせないから、どこで暮らせば良いのか?大学はバリアフリーが整っていない。などです。
また、「退院した後、私はどこで暮らせばいいの?」
という質問に対して、正直全く予想していなかった僕は、条件反射的に
「んー。介護施設があるからそこで暮らすのはいかがでしょうか?」
と答えてしまって、患者さん役のロッシさんを絶句させてしまいました笑
もし、現実のインタビューであれば完全アウトの質問ですね。
【今回学んだこと】
何を治すか(What)を決めるよりも、どこに向かうのか(Where)を決める
患者さん・家族・医療者などの病気に関わるすべての人がまず、どこに向かうのか(Where)を決めることが大切であると思いました。そして、Whereが決まってからWhat(何を治すか)、How(どう治すか)は決まっていくのではないかと思いました。
今回の例では、患者さんのWhereは日常生活でした。日常生活に向かうために、医療者は骨折を治すこと、治療計画を立てること、家族は家をリハビリできるように整備すること、病院側はソーシャルワーカーなど社会的なサポートを紹介することがそれぞれのWhatではないかなと思います。
今回は、患者さんが若いこともあり精神的にも社会的にも複雑な要因が絡まっているケースでした。実際にこのような事例に直面したときは、医師―患者で対応するのではなく、患者を取り巻く人たちと一度ミーティングを設けてWhereを決めるのが第一歩なのではと思います。
西岡龍一朗
COMMENTS