最終週の4日目です。

5時半に病棟について、7時までナイトシフトの先生のもとで見学して引き継ぎに参加をし、患者さんをみて、アセスメントとプランを立てて、昼から先生にプレゼンをして昼からホスピタリストの先生のシャドーイングをしたり、これまでのフィードバックをもらって、6時過ぎに帰りました。

台本なしでは自分の思うようなプレゼンができないのですが、今日は台本を持っていないときに、プレゼンしようかと言われて、予想通り、自分の思うようにできませんでした。

これが自分の今の実力なので仕方ありませんが、自分の実力を改めて実感したと同時に、一ヶ月たってこれだけの進歩かと思うとショックでした。今後の課題だと思って、これから頑張ろうと思います。

夜は現地の医学部3年生にご飯に誘ってもらったので、それに参加をしました。みんな、将来のビジョンがはっきりしていること、将来の診療科の選択理由が説得力があったことが印象的でした。ENTの医師になりたいという医学部生はサブインターンとして、来年、セントルイスとニューヨークに行くそうです。デュークの医学部生だからといって優遇されるわけでもなくて、彼らも必死に頑張っているのだと実感しました。

本日で病棟は最後ですが、一ヶ月病棟にいて、思った感想は

・効率を重視している
・PAやナースプラクティショナー、病棟薬剤師がそれぞれの仕事をして、アテンディングの先生の仕事がなるべく少なくなるように設計されている
・教育の土壌がある
・多職種連携のレベルが高い

特に、最後の点について、日本では一つの診療科の医師が病棟業務を担っているのに対して、同じような病棟業務をホスピタリスト、腫瘍内科のアテンディング、PA、腫瘍内科のフェローといった、似ているけど強みが違う多職種の先生で担っており、それぞれの先生は自分の知らない知識だけをピンポイントで別の職種の先生に質問をすることで、全員が弱みを補いあって高いレベルの治療を提供できていると感じました。

世界トップレベルの大学は日本と何が違うのだろうと考えながら一ヶ月を過ごしたのですが、

・治療レベルは変わらない

・アメリカの大学は教育的
・勤務中はむちゃくちゃ忙しい
・朝が早い
・専門医をとっている先生の業務が最小化されている
・医師が研究や治験など、業務以外のことに使える時間が圧倒的に多い
・資金面、共同研究の環境が恵まれている

腫瘍内科でもいろんな先生を見てきましたが、私の知っている日本の先生が劣っているとは全く感じませんでした。むしろこの環境差と言語の難しさがあることを考慮すると日本人の先生のほうが頑張っていると感じました。

どこがどのように日本とアメリカで違っているか直接体験することができ、とても有意義でした。