留学先:アメリカ フロリダ州タンパ USF Health Tampa General Hospital Internal Medicine (自大学の提携校)

期間:4週間

 

こんにちは。学生メンバーの鳥居です。前回に引き続いて、アメリカ編です。

今回は、アメリカにいる間にお会いすることのできた素敵な日本人の先生方について詳しく書こうと思います。時系列順に書きます。まず前提として、私は現時点で産婦人科志望、国際協力分野で働きたい、公衆衛生にも興味があります。完全に私視点での話をするので、全く役に立たないと思う方もいるかもしれませんが、悪しからず。

 

◯まずは安川茉弥先生、康介先生ご夫妻。

本当にこのおふたりには感謝してもしきれません。留学前からタンパには安川先生ご夫妻がいると知って、絶対1ヶ月の間にお会いしたいと思っていたのでお会いできた時は本当に嬉しかったです。最初の週末の2日間とも可愛いお子さんと一緒にランチをして、モールや動物園に行って、なんとビーチにまで連れて行ってもらいました。タンパを満喫できたと心の底から言えるのはおふたりのおかげです。また、留学先のTGHのGeneral Surgeryでレジデンシーをされている茂呂あみか先生もお呼びしていただき、有意義な時間が過ごせました。

もちろん、アメリカの医療についてやキャリア形成などのお話についてもお伺いできました。実際にお話ししたことをここに記します。インタビュー記事とは違い個人的な質問に対する話が多く、全ての人に役立つ情報ではないかと思いますが、備忘録を兼ねて共有します。

 

―自分のやりたいことをもっと明確にする。そうすると周りもサポートしやすい、

―アメリカのレジデンシーはすごく統制が取れていて、症例には困らないし日本では遭遇しないような症例がたくさんある。

―手技を磨きたければ後期研修は症例の取り合いになりにくい(症例数が豊富、後期研修医が少ない等)病院を選べると良い。

―Obgynレジデンシーマッチするには、特に卒後3年目でマッチするには、学会発表とか、直前のobservershipなどで強力なコネ作りが必要。

―国際協力でObgynとして活躍していくには、手術のスキルは必須。重症例とか専門性の高いのオペ(既往帝王切開複数、膀胱膣瘻とか巨大血腫のある人、膀胱破裂してる人、子宮脱等のウロギネ)をできるようになると強い。こっちが何か与える、教える側でなければならない。

―住みたい国に住むのがいい。

―アメリカは歴史が浅い、飽きることもある。

 

茉弥先生は留学医師ライブにも出演なさっているので、そちらも要チェックです!

https://www.youtube.com/watch?v=VBVZC6u-s-o

 

◯三ツ浪真紀子先生

三ツ浪先生は、現在ハーバード公衆衛生大学院の博士研究員をされております。もともと日本で産婦人科医としてご活躍されており、公衆衛生を学びたいということで渡米されました。NY情報共有というFBのグループでアンケートを取っていらっしゃった三ツ浪先生をたまたま発見し、Zoomでお話しする機会をいただいたという経緯です。

MPHの取得も考えているため、主にはアメリカとイギリスのMPHプログラムについて、受験について、奨学金についてお伺いしました。ここで全てを書くととてもではないですが書ききれないので、詳細を聞きたい方はご連絡ください。

ここでは、私が心に刺さった言葉を共有します。実習中にLORもらったほうがいいか、という問いに対して、「日本人が10倍積極的になってやっとアメリカ人に追いつくかなくらい。もらえたら最高、Noと言われたら最低ラインなだけで、それだけのこと、聞いてみるだけならなくなるものもない。」というお言葉をいただきました。何もやらなくて後からもらっておけばよかった、こうすればよかった、と思うのは絶対嫌だなって改めて感じ、とりあえずやってみるということを肝に銘じました。その結果、LORをもらえるよう頼めましたし、実習中にも自分がやりいたいことをはっきりと伝えることができました。

 

◯常盤真琴先生

常盤先生は、以前からウェブやSNSで産婦人科についての情報発信をされておりお名前をお伺いしていました。帰国前にNYに立ち寄るので、常盤先生とお会いできないかと安川先生にお願いして繋いでいただき、快く約束を取り付けていただきました。

真琴先生に学んだことはたくさんあるのですが、5 love languagesのお話をここでは共有したいと思います。アメリカで実習をしていると、英語が分からないということよりも、何の内容を話しているのかがわからないということの方が多い気がします。例えば、小さい時このテレビ番組を見ていた(そのテレビ番組知らない…)、近くのあのレストラン美味しいよね(そのレストラン、何屋だろう…)、その地区はすごく今ホットだよね(Googleマップで見てみるか…)というような感じです。伝わらなかったすみません。つまり、単なる英語力というよりも、アメリカでの常識や、自分の周りではみんな知っているようなことを知らないと会話に参加できないことがあるということです。日本でもそういうことありますよね。

そのうちのひとつに、5 love languagesというものがあります。アメリカ人はこの概念を知っている人が多いから、What’s your love language?と聞くとこれだよ、と答えられる人も多いのだとか。何かというと、人間にはみんなLove tankというものが存在していて、そのlove tankを満たすにはその人のfirst love languageを与えるのがいいということです。そして、その5 love languagesというのが、Words of Affirmation(肯定的な言葉:言葉で表現する)、Physical Touch(身体的な触れ合い:ボディタッチで親密さを共有する)、Reciving Gifts(贈り物を受け取る:プレゼントを贈る/受け取る)、Quality time(クオリティ・タイム:2人の時間を過ごす)、Acts of Service(奉仕活動:相手の役に立つことをする)です。ここでは全ては述べられませんが、日本語訳の本やAudibleもあるので、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。そして、果たして自分のfirst love languageは何なのか、パートナーがいる方はパートナーのそれは何なのかを考えてみると面白そうです。

 

以上、アメリカでご活躍されている先生方を紹介させていただきました。ここには書き切れないくらいの知見やアドバイスをいただいて、本当に感謝感謝です。私も先生方のような芯を持った人間になりたいと強く思い、自分の選ぶ道を自信を持って進めるよう精一杯頑張っていこうと思います。ありがとうございました。

 

↑茉弥先生ご家族と食べたワニのフライ(意外と美味しい)と真琴先生と乾杯したビール🍺