こんにちは。学生メンバーの鳥居です。
留学体験記の最終編になります。実習の詳細については今までのブログをお読みいただけると嬉しいです。今回は、おそらく気になっている人が多いだろう費用について書きます。結論から言うと、私は後述する2つの奨学金で留学費用を賄いました。
◯かかった費用について
かかった費用は大まかに以下の通りです。
<イギリス(オックスフォード)>
往復飛行機:17万円
宿:18万円←土日や実習前後は友人宅に泊まる等していたのでこれでもかなり安いはず
保険:1万円
生活費(食費、交通費等):最低限のもので約5万円
+娯楽費(旅行や遊び、外食等)
<アメリカ(タンパ)>
往復飛行機(日本国内の移動含む):32万円 ←NYに寄り道をしているため相場より高額
宿:25万円
ワクチン:2万円
ビザ:3万円+2万円(往復新幹線代)
保険:1万円
生活費(食費、交通費等):最低限のもので約5万円
+娯楽費(旅行や遊び、外食等)
私の場合、旅行や遊びにもかなりお金を使ってしまったので完全に予算オーバーでしたが、周りで留学に行った友人たちも、「せっかく海外にいるのだから遊びも妥協しなかった」と言っている人が多いので、娯楽費は高めに設定しておくと良いと思います。
節約していたところとしては、食費や交通費です。友人たちと外食する時以外は基本的に自炊していましたし、実習中のお昼もタッパーに簡単なランチを詰めて持っていっていました。交通費に関しても、歩ける距離のところは街散策がてら歩くことが多かったです。そのおかげか、留学中は日本にいるときよりも健康的な生活を送れていた気がします。
◯奨学金について
私は、留学用には文科省のトビタテ奨学金をいただいており、留学用ではないですが、将来産科、新生児科、小児科を目指す医学生向けのピジョン奨学金をいただいています。
このブログを見てくださっている方、特に学生の方は留学に興味のある方が多いと思いますので、ここではトビタテ奨学金について詳しく述べさせてください。
―まず、トビタテ奨学金とは?
トビタテのサイト(https://tobitate-mext.jasso.go.jp/about/)を見るのが早いですが、簡単にいうと官民協働で若者の留学を支援するプログラムです。他の奨学金にはあまりない特徴としては、大学などの教育機関への留学でなくても良いという点です。私は実習の一環で結果的に大学(病院)に留学という形でしたが、トビタテ生の中にはボランティアやインターンを中心にしている人もたくさんいます。
私はトビタテ15期生なのですが、15期ではイノベーターコース、STEAMコース、ダイバーシティコースがあって、私はダイバーシティーコースです。(あとからSTEAMで良かったことに気づきましたが、応募時は深く考えずにダイバーシティに出していました。)
―なぜトビタテに応募したか?
1番の理由はネットワークを広げたいと思ったからです。医学部にいると、どうしても周りも医療系の友人が多くなってしまって、他分野との関わりが少なくなります。実際にトビタテに採用されてから、自分が全然知識のない分野で活躍している同期や先輩にたくさん会ってきましたし、それぞれがモチベーションを高く持っているのでお互いに切磋琢磨しあえています。また、留学時にあったトラブルの解決方法や相談事も気軽にできるので、そういった点でもとても助かりました。本当に人との繋がりって大事だなとつくづく思います。
―選考について
私の時は書類審査→面接審査でした。
書類審査では、留学計画や応募理由、自由記述書(自己PRのようなもの)等を提出しました。書類を書くときはまず自己分析をして、自分が将来なりたい像とそれを達成するために必要なことを考えて書きました。自分を見つめ直すいい機会だったなと今でも思います。私の2次面接の面接官の方は自由記述書を片手に面接してくださり、それを元に質問をされていたので、自由記述書を分かりやすく書いておいて良かったと思いました。
面接審査は、個別面接(ダイバーシティコースの場合は応募者1人に対して面接官2人)+プレゼン→グループディスカッションでした。個別面接は、これも面接官によって雰囲気は全く違って、私の場合は嬉しいことにすごく和気藹々とした雰囲気で、会話も弾みました。圧迫面接ってあるんですか?とよく今後トビタテに応募する方に聞かれますが、基本は穏やかな面接が多く、たまーーーーに怖い雰囲気なところもあるらしいです。プレゼンは、自分の留学計画について述べて、面接官や同じグループの応募者から質問を受けて答える形式でした。ディスカッションの議題は、「留学に必要なことは何か」だったと思います。うろ覚えですみません。留学はどうしてもインプットが多くなりがちだが、アウトプットをすることが大事だ、というようなことを発言したように記憶しています。この辺の情報は他のトビタテ生もブログにまとめているのでそちらを参考にしてみるといいかもしれません。
面接審査に関しては本番前に他の応募者やトビタテ生の先輩と練習を何度かしました。情報交換もできますし、自分の考えが足りない部分がわかって、本番だけでなく自己分析という意味でも役立ちました。
留学を終えた今、トビタテには金銭的な面だけでなくたくさんのサポートをしてもらったと感じています。一番の財産はやはりトビタテのおかげで知り合えた人がたくさんいるということです。留学中に実際に日本以外で会えた人もいましたし、不安なことがある時に頼れる人がいたのは本当に心強かったです。
2ヶ月と短い留学ではありましたが、今までにも何度も書いた通り人との繋がりの大切さを一番強調して伝えたいです。これからもその繋がりを大事にして、時にはサポートをもらいながら自分のなりたい像に近づけるよう努力していきたいと思います。
以上、全4回で留学体験記を書かせていただきました。少しでも役に立つ人がいたら幸いです。お読みいただきありがとうございました。
↑いい写真がなかったので、、、スペインで会ったトビタテ生と食べたバスクチーズケーキ
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