学生メンバーの鳥居叶愛です。
留学体験記としてブログに4回の投稿をさせていただきましたが、先日Team WADA学生メンバー向けにスライドを用いて留学についての発表を行いましたので、その様子を共有したいと思います。
全4回のブログは以下からご参照ください。
イギリス編 https://teamwada.net/blog/area02/9362/
アメリカ編① https://teamwada.net/blog/area02/9374/
アメリカ編② https://teamwada.net/blog/area02/9381/
費用・トビタテ奨学金編 https://teamwada.net/blog/area02/9391/
医学科低学年からなんと研修医の先輩まで聞きにきてくださり、ちょっと緊張しました。
留学のスケジュールや私が気づいた日英米の医療体制や医学教育の違い、準備から休日の過ごし方まで、様々な話を盛り込みましたが、15人程度のメンバーが真剣に話を聞いてくださり、皆さんの留学に対する意識の高さが伺えました。
色々な質問が出て、私自身もなるほど、と納得することもあり、また曖昧に考えていたことを言語化することのできた良い機会になりました。
実際に出た質問は以下のようなものです(抜粋)。
Q.オックスフォード大学病院産婦人科は年間7000件も生まれるほどだが分娩が集約化されているということか。
A.かなり集約化されていると思う。特にオックスフォードは大きな病院がそこしかなく、病院内にも産婦人科医のいる分娩エリアと助産師さんが主体である分娩エリア(日本でいう助産院のようなところ)があり、日本のクリニック規模の病院で産む人は少ない。
Q.イギリスの産婦人科医は産科、婦人科両方をやる人が多いのか、または専門領域のみをやる人が多いのか。
A.どっちもいると思われる。思われるというのも、イギリスは専攻医プログラムも長く、サブスペを取るのも長く、Consultant(アメリカでいうAttendingのようなもの)になるまでがかなり長いので、その分先生方も多い。正直誰がどの段階の人なのかすぐには判断がつかず、私も困ったほどだ。どのくらいの割合が一般産婦人科として働いているのか、一方で専門領域のみの診療を行なっている人がどのくらいいるのか完全には分からないが、僕はOBGYN両方のConsultantだよという人もいれば、私はObstetricianよ、僕はGynaecologistだよとどちらかの科にしかいない先生もいた。おそらく働き方は人それぞれなのではないかと思う。
Q.イギリスでの臨床実習を考えているが、個人的にIELTSはどの程度必要だと思うか。
A.財団などが仲介しているものにいついては、規定のIELTSスコアが求められる。おそらくSpeakingで7.0前後を求めているところが多い。一方で、アメリカでもイギリスでも、実際の臨床実習を円滑に行う上では何点が必要ということよりも、日常会話を滞りなく行うことの方がよっぽど大事で、特に患者さんの話す英語、つまり一般人の使う医学単語を知っておく必要はあると感じた。実際にテストで高い点数を取ったからといって完璧にコミュニケーションが取れるわけでもなく、苦労することも多々あると思う。もちろん医療者同士で話すことが多いので、専門的な医学英語も身につけておくに越したことはない。
留学を考えている後輩からは話を聞いたことでモチベーションが上がったとのフィードバックをいただいて、共有するってやっぱり大事だと実感しました。
留学は、留学中のみならずその前後も自分を成長させてくれたと強く感じます。
ここまでお読みくださりありがとうございました。何か質問等があればいつでもお問い合わせください。
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