世界中の医療従事者の皆さん、
お元気でしょうか。
ニュージーランドでは新しいcovid-19症例が、毎日ゼロまたは一桁が続いています。
それに従いalert levelが2まで下がり、人々の生活はかなり(以前の)普通の感じに近づいてきました。
病院では緊急でない手術や検査などが再開されました。
そんな中でGPクリニックはあまり変わりがありません。
と言うか、ここからが難しいところ、と言えます。
これから冬を迎えるニュージーランドでは、普通の風邪やインフルエンザの症例も増えます。
その中で、どのようにcovidの可能性がある人々を診察していくか。
GPクリニックでは、alert level2下では50%ヴァーチャルな診察を目指すように指導されています。
電話診察は疲れます。
時間は余分にかかります。
結局は患者さんにクリニックに来てもらうことになったり、重大な疾患の診断をつけるのに時間がいつも以上にかかったり。
『コロナ疲れ』を感じています。
でも他の国の医療従事者が命の危険を感じながら働いていることを考えると、ニュージーランドで働いている現状に感謝しざるを得ません。
フロントラインでcovidの症例をみていらっしゃる同僚の皆さん。
ご自分の健康にも気をつけてください。
早くパンデミックが収束することを願っています。
日本はかなり落ち着いてきた感じがあります。手術は急ぎのもの以外はやっていないのでかなり時間に余裕があります。電話診療大変ですね。
Tele Clinicは大変ですよね。私のClinicは基本 Tele Clinicの方を担当しているのですが、同僚の通常Clinicの患者さんの診療は結構限界があるので、病院からWeb カメラを買ってもらって何とかやっていますが難しいですよね。患者さんは基本携帯のFace Timeとかからの画像だけだから、細かい所までは中々見れないし。2週間前位から少しずつ外来も開け始めましたが、まだまだですね。
月岡先生、日本はどうですか。
電話診療だと、
(患者)「喉が昨日から痛いんだけれど」
(私)「喉を鏡でみて見てくれる?赤くなってるかな?扁桃腺はどう?」
(患者)「扁桃腺って?」
(私)「喉の奥の真ん中に喉ちんこあるでしょう。そこからアーチみたいになっているところ続きで横の方を見ると、赤くて腫れているものが見えるかもしれないんだけれど。見えた?」
(患者)「なんか全体がちょっと赤いんだけれど、腫れているかなあ?」
(私)「その赤くなって、腫れているかもしれないところに、白いボツボツとかついてる?」
肩の痛みだったりすると
(私)「腕を伸ばして、手を前からずっと頭の上に動かしてみて。どのくらいまで上がる?横に動かしたらどう?指の先は冷たかったり、ビリビリしたりしてる?」
こんな感じです(笑)。
同僚が1ヶ月前に嘔気が主訴の人を電話診療し、それなりの対処(薬の試みと血液検査)をしたのですが、結局1ヶ月後に症状がよくならないので、ロックダウン中に私が対面で診察。お腹に大きな腫瘍を触れ、病院に紹介。結局進行癌の肝メタ、なんてケースもありました。多分1ヶ月早く紹介されても予後にはあまり変わりなかったと思うのですが、なんか気持ち良くありません。
日本では心臓外科の予定手術とか、多分普通に行われているんでしょうね。
お疲れ様です。ニュージーランドは手を打つのが早かったですよね。そういうところが進んでいるなと感じます。電話で診察とかむちゃくちゃ嫌ですね(笑)先生が体調を崩されない事をお祈りしています。