また、間が空いてしまった。

いかんいかん。

 

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32599034/

Type-A Aortic Dissection and Cerebral Perfusion: The Society of Thoracic Surgeons Database Analysis

 

STS databaseを使用した、Type-A repairの話。

 

2014-2016年の。約6000例の検討。

No cerebral perfusion (31.2 %)、antegrade (46.2 %)、retrograde (22.6 %)の3つで比較してる。

 

術前のcharacteristicsは大体一緒。

mean ageが60歳、87%が緊急手術、術前のshockは13-15%であんまり差がない。

 

術式はAsc. Ao/Hemiarchが86 %、Total Archが14 %。

あとは、下の表のような感じ。

 

    over all no cerebral perfusion antegrade retrograde
Surgery type Asc. Ao/Hemiarch 86.4 % 91.3 % 81.1 % 90.3 %
  TAR 13.7 8.7 19.0 9.7
Nadir temperature (℃) 20 18.8 22.0 17.6
Arrest time (min) 31 min 26.6 35.0 33.0

 

全部有意差あり。

当たり前だけど、no cerebral perfusionの方が、循環停止時間は短い、温度も低い。

そしてTARなんかにはantegrade使ってる。循環停止も長い。

 

術後のOutcomeは、OverallのMortalityが16.5 %、Strokeが12.7 %。

このStudyではPrimary end pointが30-dayとin-Hospitalのmortality or Strokeなんですが、そちらは25.5 %。

 

Cerebral Perfusionでの有意差は無し。大体同じくらい。

ただ、No Cerebral perfusionではDeath, Strokeともに最多。

Retrogradeが一番良い結果でした。

 

循環停止時間に関しては、40分以上でpoor outcomeだったようです。

20分以下ではNo cerebral perfusionでも有意差はなかったようです。

 

結果としては、Cerebral Perfusionは必須ということでした。

 

March 23, 2021

AN