LAA結紮について。

UofCのChief(久しぶりの登場ですね。)は開心術全例にやってる。

endoloopといって、clipよりは大分安そうなものを2個使ってます。

 

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2101897

Left Atrial Appendage Occlusion during Cardiac Surgery to Prevent Stroke

N Engl J Med

 

LAAOS IIIというstudyだそうだ。

Left Atrial Appendage Occlusion Studayね。

 

RCTで、世界中でやってる。

Afibある人で、開心術中にLAA閉鎖する場合としない場合を比較してる。

2300ずつ、LAA閉鎖群(Occlusion)と閉鎖しない群(No Occlusion)に分けてる。

 

pre-opeのcharacteristicsは、

meanで71 yo、3割がpermanent Afib、5割はpAf。

CHAD2DS2-VASc scoreはmeanで4.2、2以上をinclusionにしてるみたい。

手術としてはCABGが2割、valveが2割。

機械弁置換、移植、OPCAB、VADはexclusionしてる。

LAA閉鎖はいろいろな方法でやってるみたい。

55 %がcut saw、staplerが11%、deviceが15 %。

 

以下、結果

・primary outcomeである、ischemic stroke or systemic strokeでは、LAA閉鎖群で良好な成績。(4.8 % vs 7.0 %, HR 0.67, p=0.001)。

・secondary outcomeでも、Death from any cause (HR 1.00)、Hospitalization for HF (HR 1.13)以外は、LAA閉鎖群で良い成績。

 手術後30日以内のstrokeは両者で差はないが、30日以降は差が出てLAA閉鎖群で良い成績。

・手術内容はBypass time、cross-clamp time、30日死亡等差はなし。

 

まぁ、LAA閉鎖しておいた方が良いという結果でした。

術後に抗凝固入っててもということでした。

あと、LAAはatrial natriuretic peptideのsourceだそうで、LAA切るとsalt/waterのclearanceが悪くなって心不全入院増えるんじゃないかという話があるみたいですが、

このstudyでは関係なかったみたいです。(知らなかった)

 

Left Atrial Appendage Occlusion during Cardiac Surgery to Prevent Stroke |  NEJM

 

May 28, 2021

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