で、また、Vascular Surgeryの50 Landmark Papersから。

 

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25115427/

Repair of extensive aortic aneurysms: a single-center experience using the elephant trunk technique over 20 years

Ann Surg

 

2014年のテキサスからの論文。

前の論文と同じグループかな?

 

いわゆる上から下まで動脈(Extensive aortic aneurysm: EAAs)に対する

classic elephant trunk(ET) techniqueの成績。

 

ちなみにclassic ET techniqueは、ドイツのBorstという外科医が1983年に発表してる。

こちらは、次回ですね。

 

で、1991年から2013年にこのStaged Repairやったのは346 caseだそうだ。

このうちTexasの病院で初回手術したのは317例。29例は他の病院でやってる。

 

Asc. Ao + transverse arch ± aortic valve: ET1

Descending ± Thoracoabdominal: ET2

として、

ET1: 297 case、ET2: 206 caseだったみたい。

Figureの数字といまいち合わないのですが、気にしないことにします。

 

以下まとめ

・mortalityはET1が8.4 %、ET2が10.2 %だそうだ。

・ET2のあと、6.3 %がparaplegiaでしたと。

・待機期間の平均は 2.3 M。

・ET1にたいするmortalityのrisk factorは統計的に優位なものはなし

・ET2では、破裂

・ET1のあとは、encephalopathyや呼吸不全が多く、ET2のあとはsepsis、ARDS、腎機能異常、GI complicationとか多かったみたいです。

・over allのmortalityは、1-,5-,10-15-,20-yearで、82.9 %, 67.7 %, 41.5 %, 27.7 %, 13.6 %、下図

 

で、この手術の重要な点ですが、ET1で生存した人のうち、2.2 %がinterval periodに亡くなったそうです。

この論文ではその期間は、31-45 daysみたいです。

あとは、下の図のように、prophylactic、nonreturn、too sickに分けて、ET2を受けていない人の生存を調べています。

結果として、ET2を受けた方が良いという結果みたいです。

まぁ、prophylacticのgroupもcomplete repairのgroupと大きな差は無かったみたいです。

 

 

まぁ、今はいろいろなデバイスが出ていますが、FETとかね、

それらとの比較対象になる、まさにLanmarkなpaperでしょうか。

 

June 26, 2021

AN