お邪魔いたします。シカゴ大学太田です。

 

2019年の1月より前任の北原先生の後を継いで西田先生がクリニカルフェローとしてシカゴ大学に加わってもらってから約一年と少しが過ぎました。トレーニングの様子をmentorの立場から発信するという本来の(?)ブログの目的を果たすべく筆を執ってみました。

 

2018年の半ばにチーフのオフィスにて、次期フェローの候補者選定を拝命しました。その足で自分のオフィスへ。さてどうやって探そうかなとボーッと思考を巡らせていると、ポローン♬っとメールが届きました。なんと私の好敵手、俗にいうライバル(一方通行)であるイケメンT先生からのメールでした。

 

「西田先生という優秀なヤツがいるのでシカゴ大学で雇ってくれないか?」

 

wow(゚∀゚*)timely!!

さすがイケメンT先生です。まるで私とチーフの会話を聞いていたかのように、世の全てを見透かしたが如く、抜群のタイミングでのメール。まあだから世界中の女子からモテるわけですよ。例えばキャバクラですら女の子が寄ってこない北原先生との違いはどこにあるのでしょうかね。まあそれはさておき、メールを見た瞬間「採用!!」と力強く唸ってしまいました。もう少し分かりやすく解説しますと、イケメンT先生に負けないように、気分は草刈正雄の如く彫りを深めに眉間にしわを寄せて、そして児玉清のアタックチャンスばりに力強く上から前方へ大きく振りかぶって

 

「ン~ぅゔさぁいよぉぉぉぅぅぅぅうう!!(訳:採用)」

 

最後にコブシをちっちゃく回してグッ!納得の100点٩(`・ω´)キリリ!って感じです。

ま、アタックチャンスの時点で採用はほぼ決めてたんですけど、最終的には為人を見て直感で決めるのが私のスタイルですので、やはり本人に直接会わないと!ってことで、日本へ所用で行くついでに面接と称して会う時間をいただきました。私は日本に滞在する機会が少ないので、欲張って面接当日もめいっぱい予定を詰め込んでしまいました。スーツを仕立てていたら時間が押してしまったので、西田先生にお店まで来てもらい初対面を果たし、簡単に挨拶をしました。そこから界隈で有名なカレー屋さんで一緒に昼食、その後、大阪のレトロな喫茶店で時間を潰し、2018年度の日本靴磨き選手権で優勝した石見さんの経営する靴磨き界の西の横綱「The Way Things Go」に行って靴を磨いてもらいました。石見さんは不在でしたので、翌年の2019年度の選手権で優勝することになる寺島さんに磨いていただきました。ちなみにその時助手(?)をしていた細見さんは2020年度に優勝されたようです。The Way Things Goが3連覇です。すごいですね。あ、話が逸れましたが、靴磨きをしてもらいながら靴磨き談義をするというオタクな趣味にも西田先生は文句ひとつ言わず(言えず)付き合ってくれました。為人をちょっと見られれば満足だったのですが、特にフェローシップについての話をすることもなく結果的にほぼ半日連れ回すハメになって申し訳なかったです。別れ際に「質問ある?」って聞いたら「僕はどうなるのでしょうか?」と一言ぼそりと質問が来たのが、割とシュールでした。そして西田先生とのデートは楽しかったです。

 

そんなこんなで「ン~ぅゔさぁいよぉぉぉぅぅぅぅうう!!」させていただきました。

以上です。ありがとうございました。

 

 

 

 

「おい!」

 

ん?あ、やっぱそうですよね?全然フェローシップトレーニングの報告になってませんよね。。。いや、違うんです。

一言で言うと人間「西田秀史」は言葉で言い表すのが非常に難しいのです。この投稿を書かなくてはと思い立って早3ヶ月が経ってしまったのも、その理由からです。当初イケメンT先生に西田先生ってどんな先生ですか?とお聞きしたところしばらく考えた後「うーん、西田は、、、優秀ですね。多分6ヶ月か1年したら慣れてくると思うんですよ」とだけ。「いや1年っておい!」って心の中でツッコんだのを覚えています。今になって思えば全くもってその通りだと思います。とにかく優秀です。1年経って今では私の手術はほぼ全てskin-to-skinのお任せコースでやってくれています。ただ、今までに私が出会ったことのない、教えたことのない部類の学び方・成長をするタイプで、本人はどんどん成長して手術もバンバンやっているのですが、私はと言うとどのように教えていくのがいいのか最適解を毎日模索している状況です。今年の12月までという残された期間に、西田先生に足りないものを習得して一人前の心臓外科医として旅立ってもらえるように私自身も精進したいと思います。とりあえず西田先生についての観察記録を少ないながらに備忘録として箇条書きにしておきます。

 

人間西田秀史の生態

  1. 実はお酒が強い
  2. 抄録・論文を考案し書く能力がよく鍛えられている
  3. 薄っぺらいおしゃれコート1枚で極寒のシカゴを乗り切る
  4. 機が熟せばオレンジ色の海パンで暴れまわると伝説の書に記されている
  5. 秀史は実は顔芸が秀でている
  6. ECMOは嫌い。でもちゃんとできる
  7. たぶんイチゴショートに目がない

 

 

というわけで、西田先生は今年の12月でシカゴを卒業予定です。

そこで今回の本題なのですが、20211月からのシカゴ大学でのクリニカルフェローを募集したいと思います。興味のある方は私に直接連絡してください。お待ちしております!

アタック(•̀•́)و ̑̑ チャンス!!