お久しぶりです。聖路加国際病院心臓血管外科の玉木理仁です。
昨年の5月に始まった全6回のCase Reportを投稿するまでライブ、見ていただいていた方もいるかと思います。
見たことない方、「もう忘れたよ」という方に改めて説明させていただくと、論文作成初心者の自分が、大阪急性期・総合医療センター 心臓血管外科部長の西宏之先生ご教授の元、Case Reportを一から書くといった内容になっています。
Season1では「投稿するまでライブ」だったのが、いつのまにか「アクセプトするまでライブ」に名を変え、なんと今回Season3のライブが始まりましたのでお知らせさせていただきます。
あれ、Season2は?という方もいらっしゃるかと思いますが、実はもう配信済みです…。
完全にブログの更新をさぼってました。
ちなみにSeason2の紹介すると、全3回構成となっていて、どれも30分以内で比較的見やすい内容となっています。Season2はAnnals of thoracic surgeryに投稿した結果、rejectとなったところから始まります。
そこから次の雑誌探し、その雑誌に合わせた論文の編集の仕方など、実際によく経験する状況に即して解説してくださっていて、大変勉強になる内容ではないかと思います。
そして、今回は実際に投稿した雑誌(Journal of Cardiac Surgery)から“revise”という返事をいただいたため、Season3を開催する運びとなりました。
ただ、reviseをいただいた後、どういった風に編集しどういった形で返事をすればいいかわからない状況でした。Season3ではreviseの解釈や、質問に対する解決方法などを含めて、再投稿するまでの経緯を配信できればと思います。
また、西先生秘伝のreviseへの返事のテンプレもあるそうなので、後日共有できるようになると思います。みなさんも活用していただけると嬉しいです。
以下、昨日の第一回目のライブになります。是非ご覧ください。
追伸
何人かteam WADAブログにも書かれていますが、先日冠動脈外科学会主催の第1回冠動脈吻合技術競技会が開催されました。自分はBクラスに出場し、非常にありがたいことに優勝させていただくことができました。研修医の頃から1000回以上縫ってきたYOUCANで一つの結果が出せたことはとても感慨深いです。ただ、先週行われたSクラスを見て、さらに衝撃を受けたのも事実です。同年代の選手が無差別級で獅子奮迅の活躍をしているのを拝見し、感銘を覚えたのと同時に自分もあの舞台で戦いたいという気持ちがふつふつと湧いてきました。
自分の高校の校訓に「文武不岐」という言葉があります。「文武不岐」とは、学問と武道は別物ではなく、学問を極め何が正しいかを知ることは、武道のきびしい修練を積み人として向上することに通じ、その逆も同じことをあらわすという言葉です。「文武両道」の文と武の道が二つあるという言葉に対して、「不岐」というのは学問と武道とは一体となっており、学問(文)と武道(武)はわかれず(不岐)相乗効果もあるという言葉です。これは外科医にも通ずることだと最近感じており、学術活動と手術手技どちらも頑張っていきたいです。冠動脈吻合技術競技会、第2回の開催も決まったとの情報もあり、次回は是非Sクラスに出場して優勝を目指したいと思います!
長々と失礼しました。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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