シカゴ大学は心不全治療に力を入れていて、
心臓移植件数も年々増加しています。今年も去年を超えていて、さらに12月はかなり忙しくなりそうだと
チーフがハイテンションで言っていました。
先日もTriple Organ Transplantationがありました。
シカゴ大学では心臓、肝臓、腎臓の3つを同時に移植することがまあまああります。
同時と言っても、まずは心臓移植、で胸を開けたまま肝臓チームが移植。
肝臓が終われば心臓チームが閉胸。体位を変えて腎臓チームが移植。
と言う流れです。
個人的には胸を閉めたらほぼ役目終了なのですが、
先日はECMOに乗せたまま、肝臓・腎臓を移植してそのあと胸をしめる
と言うことで腎臓終了まで待っていました。
夕方始まって終わったのは翌日の朝でした。
日本では緊急といえば解離でしたが、アメリカでは緊急といえば移植。
そんなことを改めて実感した1日(2日?)でした。
写真は腎臓チームが意味をわかってか、わからずか
必ず手術室に持ち込んでいる、胡散臭い招き猫です。
ほんとどうでもいいことですが箱に日本語で
開運(緑)、健康運(紫)、ひらめき運(黄)と書いてあります。
右にアップの写真を載せましたが、
説明の文と色がずれています。
開運は緑ですが、説明文のところに、オレンジは元気と活力を与える色とあります。
他のところも同様にずれています。
ちょっと面白いのでみんなに言おうと思ったのですが、説明するのも英語力的に難しいし、
何よりみんな疲弊していたので次の機会にしようと思いました。
Heart + Kidney, Heart + Liver, Heart +Lungも大きな手術だと思いますが、Tripleは凄いですね。
自分達が心移植した患者に腹チームが腎移植しているのを見たら、胸部の移植とはスピード感が違ったので少し衝撃を受けました。