医学部6年 男性からの 質問

 

医学部6年の学生です。消化器外科志望で大腸ガンや炎症性腸疾患に関心があります。医師として留学するとなると消化器系で特に臨床系はかなり現実的には厳しいのかと思っています。先生はどのような経緯で消化器外科留学をされたのか教えてください。

 

 

別城 の答え

 

初めまして。別城悠樹といいます。九州大学の第二外科(消化器・総合外科)に入局し、卒業後8年目で昨年からマウントサイナイ病院の移植外科のフェローシップ(2年間)にきています。

日本では主に肝胆膵外科(+肝移植)、こちらでは腹部移植(主に肝移植・腎移植)及び肝胆膵外科を担う部署にいます。行うことは主に、手術・術後管理です。そのほかカンファに出たり、外来の手伝いをしたりします。手術に関しては、年間自分が担当する症例で350例ほどですので、豊富な症例を経験でき、私がフェローシップに来た理由はそこです。行うこと自体は日本の研修医と似た内容ですが、手術・術後管理に関してはより主体的に行う機会が得られます。

留学でどのような選択肢を選ぶかは、どのような将来設計を考えているかによろうかと思います。長期米国に残ることを希望するのか、それとも数年の留学か。研究または臨床での留学か。日本で大学に入局してからの留学か一般病院からの留学か。

もしずっと米国にいるのが希望でしたら外科レジデントをしているかたに話を聞くのがいいのだと思います。

一時的な留学であれば研究での留学か臨床での留学の選択肢があります。特に臨床においては、米国でしか習得できない目的があることが前提になろうかと思います。

大学に入局をするのであれば、先輩達が留学している筋道があろうかと思います。それが自分の希望するものとマッチすれば一番ストレスなく留学できるかと思います。