国立国際医療研究センターの百瀬です。

そうです、先日行われたチームWADA×EBM Off-JT LIVEにおいて吻合できないという結果に終わったあの百瀬です。

自主練習では全く感じることのなかった緊張感や手の震えに完敗してしまいましたが、次回はリベンジできるようメンタルトレーニングもしていければと思っております。

 

ところで、月一動画の5月号ということで、自身55回目の吻合動画を指導医の髙橋先生と共に振り返っていきたいと思います。

初めの頃は14分程度かかっていた吻合ですが、15吻合を超えたあたりから10分程度でできるようになってきました。

とは言っても、吻合自体は決して満足のいくものではありませんでした。(1回目の吻合動画はこちら)。

20吻合あたりで、髙橋先生の初の実技指導を受けました。以下にその時の指摘や課題を数点のみ列挙します。

 

・両手は出来る限り広い範囲を台において固定することで手の震えを抑えられる。

・吻合中は体を入れるのではなく、フックなど針の持つ角度を変えて吻合する。

・鑷子の針の抜き方、持針器への持ち替えなど次の運針までの動きを一定させる。

・heel/toeおよびnear/far sideでのピッチやバイトを一定させる。決して厚くならないように。

 

その後自主練を重ね、2回目の実技指導を受けている際の吻合が上の動画のものになります。動画でも吻合についての話がありますが、その他の指摘や課題に以下のようなものがありました。

 

・針のハンドリングが落ち着いてきたが、まだ鑷子の扱いにぎこちなさがある。

・パラシュート前のグラフトはグラフトホルダーに吻合口ギリギリで持つことで糸にテンションをかけてもグラフトがお辞儀しない。

・吻合途中で糸が緩んでいるため、糸を牽引する都度締まり具合を意識する。

・sideにおいてfar side>near sideでバイトが大きくなりすぎる。またピッチがnearとfarで差ができすぎている。

 

以上が全てではありませんが、55吻合あたりまでの経過や課題などを挙げてみました。これらを踏まえて現在のも自主練を積み重ねております。次回は100吻合あたりの動画を予定しております。

 

最後に120吻合までの軌跡をグラフにしてみましたのでお示しします。あくまで吻合時間のみで取ったもので、一個人のデータでしかありませんが、何かの参考になれば幸いです。

 

 

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