日本からの論文。

 

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34189568/

Population-based incidence and outcomes of acute aortic dissection in Japan

Eur Heart J Acute Cardiovasc Care

 

宮崎県の延岡市でのstudy。

大動脈解離の人工ベースでの罹患率、死亡率を調査したようです。

延岡市の人口構成が日本の人口構成とほぼ同じであることや、

救急病院が宮崎県立延岡病院のみであることなどから選択されたようです。

 

ちなみに、

社民党の福島瑞穂国会議員、水泳の松田丈志選手なんかの出身地だそうです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BB%B6%E5%B2%A1%E5%B8%82

 

ふるさと納税はこちら

https://www.rakuten.co.jp/f452033-nobeoka/

 

人口12万人、2016年1月から2018年12月の調査。

この手の話で問題になるのは病院で診断つかないでなくなっている方ですが、

3年間で657 caseのout-of-Hospital CPAがあったようで、そのうち43.8 % (288/657)はtransportされていないようです。

これ以外の369 caseは病院に搬送されており、96.5 % (356/369)は延岡病院へ搬送、

さらに96.9 % (345/356)はAI、autopsy imagingで診断されているようです。

大分網羅されてますな。

 

で、それらを含んだ結果が下図。

こうしてみると、やっぱりType Aは大分死亡率が高いようです。totalで7割死亡。

院内死亡も35 %ですか。ただ、高齢者が多いのか、Type Aで手術してるのは6/20で3割です。

あんまり手術してない。

日本の人口構成に当てはめると、1年間で人口10万当たりで、incidenceが17.6 (type a 11.3, type b 6.2)、

mortalityは9.9 (type a 8.4, type b 1.5だったようです。

 

2002年から2012年にUKで行われた調査では、AADのincidenceは10万人当たり6で、SwedishのStudyでは7.2だったそうです。

それと比較すると、大分高い結果だったみたいです。

 

まとめは下図です。

 

大体こんなものかな、という気もしますね。

やっぱり、結構な確率でなくなる恐ろしい病気ですね。

 

August 1, 2021

AN