シカゴはめっきり寒くなってきました。

 

ブログの更新頻度もめっきり減っています。

まぁ、世の中BlogというよりかはTwitter/Instagramが主流なんでしょう。

FacebookとInstagramだと、大体同じ会社だし、大きな違いはないと思うのですが、

なぜか同じ内容でもInstagramの方がお洒落に感じますね。

 

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33440173/

Non-Vitamin K Antagonist Oral Anticoagulant vs Warfarin for Post Cardiac Surgery Atrial Fibrillation

Ann Thorac Surg

 

STSデータベースからのStudy。

開心術後の新規Afib患者に対してNOACsかWarfarinかという話。

一応、非弁膜症性のAfibに対してはNOACsでっせというのが世の中の流れです。

やっぱり、INRとかチェックしないでいいのは魅力、ただ高価ですが。

 

ただこのStudyは結構exclusion criteriaが多くて、全部の開心術後の患者を網羅してはいません。

・術前からの抗凝固入りの患者

・機械弁、VADの患者

・透析患者

・術後に出血再開胸、脳障害、静脈血栓等のevent満載の患者

・mod-sev Mitral stenosisの患者

 

単純に、CABG後、生体弁置換施行後、あとは弁形成術後ということかもしれません。

2017ー2018年のSTSデータベースから、開心術後新規Afib患者113938人から、諸々の患者をExcludeして

NOAC処方で退院した9769人、Warfarin処方で退院した16753人、そんで、処方なしで退院した46550人の比較。

処方なしで退院さすんだという感じもするのですが。

 

大体、平均の年齢で70歳、7割強は男性。CHA2DS2-VASc scoreは4くらい。

CABGはNOACs群で7割、Warfarin群で35%、処方なしの群で7割。

P2Y12 inhibitorとか、DOACは処方なしの群では3割を占めてる。これが処方なしの理由ですかね。

 

で、primary endpointは

・re-hospitalization for major bleeding complication

・stroke/TIA

・all cause mortality

の3つ。一応、propensity matchもやってる。

で、結果は、両者差は無し、でした。

 

 

で、CABG後と、valve後で調べたり、EGFR60で切って比較してるけど、

NOACでもwarfarinでも差はありませんでしたと。

その他、処方なしと比べると、処方ありの方が、出血再入院以外では良好でした。

当たり前でしょうが。あとは、NOACsの方が入院期間は短かったそうです。

いわゆる、Bottom Lineとしては、NOACsでもいいです。ということでしょう。

 

 

 

November 28, 2021

AN