こんにちは。山口大学医学部4年のKanaです。今日は、臨床留学を目指す人には必須の勉強会を紹介したいと思います。私たち、TeamWADAのインターン生は、毎週土曜日の夜8時(日本時間)から、University College London Hospital にて病院看護管理職をされているMayumi先生の指導の下、先生が実際に担当されたケースをもとに、医師役として患者さんに問診と次回の診察における希望等などを聞く、いわゆる医療面接を英語で行っています。

 

しかし、医療面接といってもなかなか一筋縄には行かず・・・

例えば今回のケースを例に少しだけ難しかった点をお伝えしましょう。

今回のケースは、78才の認知症を患った女性。1型、2型のどちらの糖尿病をお持ちで足に潰瘍ができているのをケアスタッフの方が見つけて病院に一緒に連れてきてくれたケースでした。

彼女は認知症を患っていて、足にしびれがあるのかも理解しておらず、また食事も自分でなかなかコントロールできない状況でした。同居していた夫はなくなり、一人暮らし。

そんな彼女に現状の病気の説明と今後の治療についてどのように話をしていきますか。というお題でした。

イギリスでは、家族といえども疎遠になっており、必ずしも患者さんの情報を十分に分かっているわけではないケースも多く見られるそうです。

中には、介護をすることを拒否されることもあるらしく、その場合はケアスタッフに頼らなければなりません。しかし、彼女たちも24時間つきっきりで介護をするわけではなく、入れ替わり立ち替わりにスタッフが訪れます。

それでは、介護付き有料老人ホームに入っては?と思われるかもしれませんが、家を離れたくない人(特に認知症を患っている場合には、大きな変化をすることがストレスになる場合もあります)、また十分に貯蓄がないため、引っ越しができないケースもあります。

そのような背景がある中で、なにか患者にとってベストな選択肢なのか。命を守るための選択をしつつ、QOLを守る選択をする。それを考えながら英語で分かりやすく説明するのは、なかなか頭を使いますが、Mayumi先生の豊富な経験の下、日本ではなかなか遭遇しないであろうケースも勉強できるのでとてもありがたいです。

毎週土曜日定期的に行ってもらえることも本当にありがたく、1時間という時間があっという間に過ぎていきます。

これから、医師役のインターンたちが、毎週の報告をしていくと思うのでぜひ楽しみにまっていてくださいね。それでは、until then! Bye-Bye!