初めまして。

ドイツで最も北西にある、Klinikum Karlsburgで心臓外科医をしております、安 健太(あん けんた)です。

 

ベルリンからさらに北へ、アウトバーンをぶっ飛ばせば車で2時間強の辺りにあります。

緯度で言えば、北海道の北にある樺太の北端くらいの位置になります。

聞いただけで手足が凍りそうな感じですが、暖流と偏西風の影響で、意外にそこまで寒くない印象です。

大阪出身の自分としては、東京の冬の方が、寒さが染みる感じです。身も心も。

 

北ドイツに住んでいて、もっと問題になるのは日照時間の短縮です。

これから冬がやってきます。冬至の際は昼が6時間くらいで、さらに冬のドイツは曇りばかりなので、とにかく日光に触れることがなくなります。

人によってはそれだけで結構、鬱っぽくなっちゃうみたいで、冬の期間はビタミンDのサプリを摂取することになります。

 

幸い自分は曇りのドイツも好きで、いや、そもそも夜型インドア派なんで、そこまで困ることはありませんでしたが…

それでも春が来て、晴れの日が増えてきたときは何となくホッとします。

 

逆に夏は日照時間が伸びるわけで、夜の23時を過ぎてもまだ空がほんのり明るかったりします。

ちょうどこの時期にラマダンがあって、ムスリムの同僚は日中低血糖で明らかに反応が鈍くなっていて、本当に死んでしまうんじゃないかと心配になったことがあります。

日が落ちている間に、急激に大量のカロリー摂取している姿を見ると、イスラム教徒がヨーロッパで過ごすのは大変そうだな、と思わざるをえません。

 

また、ちょくちょくヨーロッパでの生活がどんなものか、報告できたらいいと思います。

よろしくお願いいたします。