秋風に たなびく雲のたえ間よりもれいづる月のさやけさ By藤原 顕輔

 

 

13日は中秋の名月でしたね。ロンドンでは綺麗に見えました。

昨日は雲1つない快晴だったので、お団子の代わりにピザを食べながら

名月を見でました(笑)個人的には朧月の方が風情があって好きですが。

 

 

ロンドンはすでに秋初で日照時間が段々と短くなって来ているので、

夜8時前にはトップリと日が暮れて、おまけに朝晩結構冷えます。

こんな時に与謝蕪村の俳句を思い出します。

 

初秋や余所の灯見ゆる宵のほど By与謝蕪村

 

 

ロンドンの夏は短いので、夏の間は催し物で一杯ですが、昨日、

毎年私が楽しみにしている、The Promsが終わってしまいました。

 

The Promsは8週間もの長い間、それも夏の間だけ行われる、

世界最大級のクラシック音楽の祭典です。古典から現代まで、

それに色々な国のオーケストラやソリストが集います。

 

チケットも値段に幅があり、安いものだと、10ポンド程度で

有名なオーケストラの演奏を聴く事が出来るので、とても人気が

あります。今年の私の目玉はウィーン交響楽団の演奏でしたが、

チケットがSold Outでした。泣く泣く、ラジオで我慢です。

 

でも、目玉はやっぱり最終日!ベルファスト、グラスゴー、

スウォンジー、ロンドンのハイドパーク各所に設けられた

特設会場、ロイヤル アルバートホールの本会場に参加した

全員で国家斉唱。イギリス国歌は本当に国民に愛されています。

 

 

会場では、色々な国旗がはためいています。日の丸も少数ですがありました。

でも、今年は世論を反映しているのか、レインボーの旗(平和旗)、

EUの旗が例年になく多く感じました。通年だと、ユニオンジャック

なんですけどね。

 

さて、夏最後の祭典The Promsが終わるといよいよ本格的に秋が来たなぁと感じます。これからクリスマスまでがとても早く感じられます。