ベルギーの澁谷です。

 

ベルギーから日本に疎開してきてようやく2週間が経ちました。

 
いろいろなことがあったので備忘録がてら少しだけ紹介しておきます。
 
まずは帰国に際して。(3/17時点の話です)
 
ベルギーの首都のブリュッセル発成田行きの直行便で帰りましたが、機内はガラガラで、いつもは相当数のヨーロッパ人も乗っているのですがほぼ日本人のみでした。
 
シートもかなり空いていたので家族全員横になって寝れてとても贅沢な気分でした。
成田に着いてからも空いているのでとてもスムーズ。(現在は着陸後から大変なことになっているようです)
 
一応ベルギーでは最大規模のコロナ指定病院で働いていたので検疫ゾーンに直行したところ、ここじゃない!あっちあっち!と一般の入国ゾーンを指示されましたが、いやちょっと待ってー!俺コロナ真っ盛りのヨーロッパ帰りやねーん!、と鼻息荒く検疫ゾーンに入りました。
 
まだそのときヨーロッパからの帰国者にPCRは義務付けられておらず、同じ便で検疫に寄っているのも僕ら家族だけでした。
 
事務の方にあれやこれや事情を説明し、一応PCR検査をしてもらったほうがいいと思うと訴えたのですが、担当の医師(事務さんとの電話経由、直接は話せない)からは中国韓国イタリアからの入国でないのでPCRは必要ありません、とのお返事。
いやいや向こう大流行してますよ〜!検査が偽陰性多いのもよくわかってますが医療従事者なので一応やっておいたほうが〜!ってか検査して〜!、と何度も食い下がって訴えましたがやらないの一点張りでした。
2週間の自宅隔離は?と聞いたところ、それもいらないと。
ふにゃ?
厳しいホテルでの隔離も想定はしていたので、正直肩透かしを食らった気分でした。
その2日後にはヨーロッパ全域からの入国者は全員PCR+自宅隔離2週間になったので、僕ら家族としてはよかったですが。
 
検疫って仕事がとても大変なのはよくわかりますが、医療関係者などにはフレキシブルな対応でもいいのではと思いました。
そもそもこのコロナ真っ盛りの時期に空港の検疫所に医師もおらず、空港の事務の方が質問シートにのみ乗っ取って進めるやり方はなかなかだなと思いました。
(今現在は検疫の体制も変わってると思いますし、そう強く望みます)

 
続いて、帰国後翌日に訪れた区役所での出来事です。
帰ってきてからもバタバタで、もしものために健康保険証が欲しいので区役所に行き、住民票を日本に一時的に戻したところ、
 
「お子さん6歳ですよね?小学校に通わせないとですね。◯◯小でいいですか?」
 
えっ、いやっ、まだベルギーの学校に籍があるのですが、、、
 
「日本に住民票移した瞬間に義務教育の義務があります、”義務”なのでお子さんを小学校に入れなければなりません。この近くだと◯◯小になりますがよろしいですか?」
 
完全に想定外でしたが、義務教育ってすごいセーフティーネットなんだなぁと感心しました。
画して、息子が急遽日本の小学校に”も”通うこととなりました。
そして様々な学校関連書類を渡されて、
 
「詳しくは学校側に問い合わせてください」
 
がびーん。
一時帰国者あるあるなのですが、電話がかけられるプリペイドSIMは高いのでケチって安いやつにしてしまい、電話がかけられない状態だったのでピンチでした。
公衆電話から電話をトライしましたが(久しぶりに使いました)、相手の保留の間にみるみる10円玉がなくなる恐怖で途中で切ってしまいました(これも懐かしい)。
 
泣く泣くダメ元で小学校に突撃しました。
ちょうど卒業式の日だったらしく先生方がおり手続きやらを済ませることができました。
やはり僕たち家族同様コロナ騒ぎで緊急帰国した家族もいたそうで、とても親身に事情を理解してくれて優しい言葉をかけてくれ涙が出そうになりました。
 
ちなみに、そもそも区役所に行ったメインの目的である保険証は書類を出したら3分でできました。
カップラーメンか!ってぐらいほんとにお手軽でした。
ベルギーでは、実は家族全員分の保険証が手に入るのになんとなんと6ヶ月もかかっていたので(それもどうかと思います)、日本の行政のてきぱきした働きぶりに大変感動しました。
 
長くなってしまったので、今日はこの辺にしておきます。
 
帰国予定日を4/16に設定していたのですが、余裕で全く無理そうですね。
 
2週間の自己隔離が明けたので、明日から日本でしばしの間働かせていただきます。
 
久しぶりに日本で働くので単純にドキドキしています。
加えて、ここ数日見てる海外の医師発信の病院でのコロナ対応動画が想像を絶しており、日本もそうならないかとてもドキドキしております。
 
皆さまどうかご無事で。
 
写真はホーム横浜の桜です。