ご無沙汰しております。

ベルギーの澁谷、あらため横浜市大の澁谷です。

 

昨年3月にヨーロッパでのコロナウイルス感染が爆発的に増えてきたタイミングでベルギーから日本に一時帰国し早一年が経ちました。

 

途中何度も何度もベルギーへの帰国時期を探っておりましたが、感染収束の目処は日本とは比べ物にならないほど立たず、家族の問題も重なって、昨年9月に人知れずひっそりと自身の海外留学を終えることとなりました。

 

まさしく疎開のような形で日本に帰国してきたため、ベルギーの家は半年ほどそのまま放置しておりました(もちろん家賃は発生)。

最終的に留学中断を決定し、昨年9月に再度ベルギーに渡り一年住んだ家の整理・引っ越しを行いました。

 

そして、それと同時に自身の後任探しを行いまして、当医局の先輩に当たります出淵亮(いづぶちりょう)先生に白羽の矢が当たり、本日ついに出淵先生がベルギーへ旅立ちました!!

 

本日はそのご報告がしたくて投稿させていただきました!!

 

この全世界コロナ真っ盛りの中での海外留学、さぞかし家族や周りから反対されたことは容易に想像できます。

 

それにも関わらず、「ちょっと待ってね〜、もうちょっと考えさせて〜」と言いながら、僕の体感では即決に近い形でベルギー行きを決めた出淵先生は間違いなくタフな心臓外科医だと思います。

 

「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」という言葉がありますが、まさしく今のタイミングでの海外留学は客観的に見て阿呆だと思います。

 

「なんで今?」「今じゃなきゃダメなの?」という言葉は痛いくらい浴びせられたと思います。

 

ただ、海外留学は本当にタイミングがとてもとても大切だと思います。

どんなに準備していても留学に行けない人も沢山いますし、本当に運というか運命というか、本人の力だけではどうしようもない力に左右されてしまうのが海外留学だと思います。

 

全てのタイミングがぴしゃりと合い、それを掴もうとする本人の強い気持ちと、それを後押ししてくれた奥様・ご家族の優しさで全て成り立っていると思います。

ぜひ本人・ご家族にとって実りある留学生活になってほしいと思います。

 

実は、出淵先生とは同じマンションに住み、子供の幼稚園も小学校も同じで、学会に一緒に行けば毎度朝まで一緒のコースという僕にとっては1番直近の兄貴的存在です。

 

なので、僕の後任が出淵先生というのは個人的にとてもとても嬉しく、渡欧した出淵先生とその家族の事を思うと自分の留学が始まったときと同じくらい今ワクワクしてソワソワしております。

 

というわけで、しばらく出淵先生への引き継ぎがてら、僕自身のベルギー留学を少し振り返ってみようと思います。

また、出淵先生だけでなく、今後ベルギーへの留学や、ヨーロッパへの留学を考えている方の少しでも参考になればと思います。

 

自身の留学が終了し少し時間が経ってはおりますが、もうしばし投稿を続けさせて頂ければ幸いです。

 

コロナ禍で表立っての壮行会ができずそれだけが心残りではありますが、ぜひベルギーでの心臓外科医ライフを満喫して欲しいと思っています!

皆様、これから出淵先生をどうぞよろしくお願いします。

 

右が出淵先生です。

 

出国直前、マンションでお見送りさせてもらいました。