グアムにステップ3を受験しにきました。他のステップに比べ圧倒的に情報が少ないのでここに体験を共有させて頂きます。誤字脱字が多々ありますがご容赦ください。あと、2CSの時のように落ちている可能性も低くないのでそのあたりもご了承ください。

 

まず、使った教材はU Worldのみです。マルチプルチョイス問題は、1周目の全体正答率が53%で、その後間違った問題のみをもう1周しました(60-70%)。本番の2週間前からCCSに取り組み始め、50問+41問を何となく一周目を通しました。1回目の模試SIM1は21日前で184点(49%)、2回目の模試SIM2はグアムで試験前日に受けて194点(53%)でした。

 

持っていったものは、パスポート・スケジュールパーミット・ワクチン接種パスポート・陰性証明書(出発日に成田で3万円でゲット)・クレジットカード・現金100ドル・服5泊分(常夏なのでジーパンとTシャツでいいですが、室内は寒いのでトレーナーも。ホテルにランドリーがあるので洗剤も)・パソコン(電圧はそのまま使える)・充電器・内服薬(クレストール・メインテート)・春雨ヌードル(肉や卵がでかでかと表示されていないもの)・コーヒー・箸・スプーン・ドライヤー・マスク5回分・保湿剤・糸ようじ・歯ブラシ・耳かき・爪切り・耳抜き用耳栓(気圧のやつ)といったところでした。

 

出発当日は、スカイライナーで成田第一ターミナルまで行き、3階の日本医科大学PCRセンターで11時にPCR検査を行いました(3万円)。結果がでるのに3~4時間かかるので待っている間昼食を食べました。新型コロナのせいで店の数は1/3に減っていましたが、中華・とんかつ・寿司・マックが開いているので多くの方はそんなに困らないと思います。その後、楽天のラウンジに行って勉強して、14時にPCR検査の結果を受け取りました。グアム政府やユナイテッド航空からオンラインでそういった書類をアップするように求められていたのですぐにアップしてチェックインしました。結論から言ってしまいますと、結局後に紙で申告させられるので完全に無駄な労力でした。

 

飛行機のなかは寒いので冬着のままでちょうど良かったです。客はほぼ全員グアムの人なのでいきなり異国情緒が漂います。映画も観れますが、各映画の開始時間が決まっているので余程運が良くないと最初から観ることができません。僕は永野芽郁さん主演の「地獄の花園」を途中から途中まで0.7周くらい音声なし英語字幕で観ました。詳しくは分かりませんでしたが結構面白そうでした。そのせいでCCSの勉強はできませんでした。

 

着いたらまず服を脱ぎます。30度くらいあるので脱いだ方が良いです。その後、3か所ぐらいでパスポート・ワクチン接種証明書・PCR検査・その他の書類を出して入国します。

 

空港のタクシー乗り場まで行ってホテル名を告げます。グアムプラザホテルまでは30ドル弱だったと思います。3ドルくらいチップをあげました。ホテルに着いたらチェックイン。22時くらいでお腹が空いていましたが、レストランも近くのABCマート(日本食のあるコンビニ)もしまっていて、何も買えませんでした。ビールを我慢していたのに、水と持って来ていた春雨ヌードルで空腹を紛らわし寝ました。アドバイスとしてはカップラーメンやパンなどを持って来ておいてもいいかもしれません。電子レンジはありません。

 

翌朝もほとんどの店は閉まっていたのですが、ホテルに隣接するマックは開いていたので朝マックをしました。助かりました。昼間はABCマート(近所に3か所以上ある)に行って水・ビール・サラダ・大福・パンなどを購入しました。ウィダーは売っていませんでしたので日本から持ってきた方が良いです。日本の物は割高でしたが、NZ/AUと同等です。累計何円以上買うとTシャツがもらえるとかいうキャンペーンをやっていたりするのでレシートは取っておいたほうが良いかもしれません。ちなみに、時差は1時間です。早いです(日本が10時の時にグアムは11時)。

 

試験前日は一日フリーにしていたので部屋で勉強しました。Guam Plasa Resort and Spaの無料Wi-Fiは3Mbpsくらいで遅く感じます。UWORLDをやるには問題ないのですが、色々調べ物をしながらとなると結構イライラします。そういう方は有料のWifi(15Mbpsは700円/日、30Mbpsは1400円/日)を使用してもいいかもしれません。僕は、あらかじめプリペイドSIMカードを持って来ていたので携帯にそれを入れて使用し、それをUSBテザリングしました。5~10Mbpsくらいでした。

 

勉強は間違った問題のまとめの解説のところだけをひたすらどんどん読んでいくという形でやりました。また、ツイッターで複数の方にCCSが一番大切だとアドバイスを頂いたので40問+41問全問の解説のclock managementのところだけを覚えるようにしました。こう書くと物凄く勉強したように聞こえるかもしれませんが、グアムに来た解放感で全然集中はできていませんでした。午後はUWORDL模試(SIM2)をやりました。本番前日に模試を受けるのは大学受験の時からの慣例で、自分に自信をつけるという意味合いがあります。が、160問解いて正答率は53%、11パーセンタイル、194点でした。2.5パーセンタイル以上が合格圏なのでそこはクリアできていると考えたものの、194点だと合格点の197点に届いていないという事で物凄くテンションが下がりました。今更延期するわけにもいかないので、復習してふてくされて寝ました。もちろん全然眠れませんでしたが、翌朝 https://www.predictmystepscore.com/ という、過去2回の模試の結果から本番の点数を推測してくれるサイトを見つけました。3週間前のSIM1が184、前日のSIM2が194だったのでこれを入力すると、「本番ではかなり高い確率で209点取れるよ」と出ました。これで俄然自信とやる気を取り戻し本番に臨むことができました。ツイッターで検索すると海外の受験者さん方もこれを使っていてかなり正確だと述べていました。

 

ホテルから試験会場(Guam Finance Center building in Harmon)まで10~15分くらいです(歩くと40分ですが、暑いので厳しいです)。20ドルくらいです。チップは3ドルにしました。前日にホテルのフロントの人に7時にタクシーをお願いしたところ、6時45分の方が確実だからそうしなさいよと言われそうしました。その結果、7時5分ぐらいに現地に着きました。着いたらすぐに会場に入ることができて、7時半過ぎには試験を開始することができました。会場のスタッフは皆さんとても優しい方々で、今までの僕が人生で経験したどの試験会場(50か所以上)のスタッフよりも感じのいい対応でした。人生最後の試験のスタッフが最高値でとても幸運でした。持ち物は、パスポート・スケジューリングパーミット・ウィダー・大福・水・財布・携帯でした。パスポート以外は30㎝四方くらいのロッカーに保管します。試験会場にはパスポートとロッカーのカギのみ持って入ります。マスクは必要です。N95をしていったのですが、ダメだと言われ普通のやつに変えました。本人確認などに関しては2CKの時と同様でした。僕は1時間に5分くらいのペースで席を外して休みを取りました。日当たりのいいテラスがあるので、そこで少し日光を浴びながら、飼われているニワトリをみてメンタルを整えました。水や甘いものはそこで立ちながら摂取します。小さいベンチもありますが、日当たりが良すぎるので座りませんでした。トイレはたまに勝手に鍵がかかってしまうので、スタッフの方に言って開けてもらう事が必要でした(2回も)。外気は30度ありますが、会場内は冷房が効いていて寒いので、Tシャツと長袖のパーカーを着ました。アジア人女性が数人いましたが、同じような装いでした。

 

初日の試験自体は苦痛でした。6セット(6時間)のマルチプルチョイスでしたが、全然だめでした。長文ばかりで、時間内に終わらせるだけで精一杯でした。考えずにランダムに選んだ場合の点数と同等の正答率(25%)なのではないかと思います。しかしながら、これは過去の体験記で皆さんが書かれている事なのであまり気にはなりませんでした。

 

試験が終わったのが14時過ぎだったと思います。タクシーの運転手の電話番号をもらっておいたので電話を掛けましたが、自慢のプリペイドSIMを使った携帯ではつながりませんでした。しょうがないので試験会場の建物と道路を挟んだところにあるさびれた韓国料理屋に入りスンドゥブみたいなのを食べました。予想していたのとは違いましたが悪くはなかったです。そこの店員のお姉さんの携帯からタクシーの運転手に電話をさせてもらいました。これで何とかホテルに帰りました。夜はマックの隣のステーキ屋さんで食べました。美味しかったです。

 

夜はCCSをもう一度ざっと眺めました。12時頃に寝ようとしましたが、目が冴えて眠れなかったので、お気に入りの大食いYoutubeを観て過ごしましたhttps://www.youtube.com/watch?v=LwoquoflAQQ&t=468s この方のコメント力は凄いです。また、こんなにたくさん食べられたらどんなにか幸せだろうなといつも思います。

 

2日目は、前半は6セット(6時間)のマルチプルチョイスで、後半は13セットのCCS(3時間)です。前日とは別物のような難易度で各セット2~3分余るような感じでした。正答率も6~7割行けたのではないかと思わせる出来でした。午後のCCSは典型的な疾患が多く11問くらいは比較的短時間で診断をつけて手術なり回復までこぎつけて、「thanks for taking care of the patient」みたいなのが出てきました。わからなかったのは2週間くらい自宅で人知れず倒れていたおじいさんのケースでした。入院はさせましたが、どの検査をしても脱水以外の所見がなく時間が来てしまいました。もう一つは、下肢創部感染治療中の甲状腺中毒症(亜急性甲状腺炎)の方のケースでした。診断はついたのですが、ぼんやりしていてレボサイロキシンを投与してしまいました(試験開始から9時間が経過していたので疲れていたのだと思います)。何日たっても回復しないので不思議に思っていたところ、残り30秒になって逆の治療をしていたと気づき、レボサイロキシンを消して、メチマゾールを投与しました。後にネットで調べるとメチマゾールではなくステロイドを使うみたいですね。臨床でこんな真逆の薬剤選択ミスをしたことは無いのですが、今後疲れている時は気をつけないといけないと思いました。

 

試験終了後、これで11歳から40歳まで毎年(30年間!)やり続けてきた過酷な受験勉強をもうしなくてよくなったのかと嬉しくなってしまい帰りのタクシーの運転手さんにチップとして20ドルあげてしまいました(運賃は20ドル)。ホテルに帰ってビールをたくさん飲み、ラーメンを食べ、大好きな大食いのYoutubeと巻き爪を治すYoutube( https://www.youtube.com/watch?v=YOYkv6yxN5M )を見て朝4時に寝ました(700円の有料Wifiにしました)。試験翌日はPCR検査を受けに行き(今は無料キャンペーン中!! https://www.visitguam.jp/events/freepcr/ )、その隣のビーチがあまりに綺麗で人がいなかったので、水着・ゴーグルなどを購入して泳ぎました。綺麗な魚と泳いでいたりできて最高でした。その後、ビールとステーキを食べに行きました。PCR検査が24時間後に出るらしいので、その帰り道に同じような事をして楽しもうと思います。こんなに楽しいのならもう一回家族で試験を受けに来てもいいかなとすら思っています。

 

試験結果が出たらまた多分報告します。