信州大学医学部の宇留野(ウルノ)と申します。いつも楽しみに拝見させていただいております。自分がまさか筆をとらせていただくとは想像もしていなかったのですが、事の発端は昨年、冬休みに入り暇を持て余したクリスマス前でした。かねてより留学に興味があり、情報収集がてらネットサーフィンをしていたところ本サイトにたどり着きました。世界中で様々な日本人の先生方がご活躍されている様子を拝見し、いてもたってもいられなくなり、気づいたら問い合わせにて中学生以来の感想文を送っていました。正直期待しつつも、問い合わせで感想文は意味不明なので、返信は来ないだろうと思っていました。それに、来なくても思いのたけをぶつけられたので、それで充分満足していました。

 

ところが、早速返信が来てしまい、しかも北原先生ご本人からだったため、まるで芸能人から連絡が来たかのような気持ちになりました。もちろん嬉しかったです。そしてさらに嬉しいことに、チームWADAの一員でいらっしゃる信州大学心臓血管外科の五味渕先生までご紹介くださり、先日その五味渕先生が食事にと誘ってくださいました。

 

ファーストコンタクトからここまであれよあれよという間に至ったわけですが、早すぎる展開と自分の医学生生活が変わってゆく状況には嬉しさと共に戸惑いもありました。これは大変なことになったと感じましたが、一方で、こんなに貴重な機会は滅多にない、これが医療の世界で生きるスピード感なんだ、と覚悟を決め、しのごの言わず飛び込もうと決心したのでした。

 

さて、本題の食事会についてですが、当日は五味渕先生の同僚である茅野先生もご参加され、計3名で我らが松本にて開催されました。自宅から「チームWADA」Tシャツを着込み気合いを入れて行きましたが、やはり最初は大変緊張しました。そんな私を見てか、五味渕先生も持参された「チームWADA」Tシャツを着用され、さらにはもう一枚あるということで茅野先生にも着ていただいたことで、ある種の一体感が生まれました。周囲からは若干浮いていたようにも感じましたが、お二人は全く気にされていない様子でした。さすが強心臓をお持ちだと感心しました。心外だけに。・・・大変申し訳ありません。(悪意はありません)

 

以降は緊張も解れ、松本の美味しい料理やお酒を楽しみつつ、留学についてはもちろん、国際学会や国内外の心臓血管外科をはじめとした医療界の胸躍るようなお話をたくさんしていただきました。私のような学生がこのような場に参加できることは滅多になく、大変恐縮ながら今後の進路についての相談もさせていただきました。留学へ背中を押していただけたことがとても嬉しく、やる気がみなぎりました。そして何より、本当に楽しいひと時を過ごさせていただきました。改めてこの場をお借りして、五味渕先生、茅野先生のお二方に厚く御礼申し上げます。

 

また、このような出会いと執筆の機会をくださり、荒んだクリスマスを過ごす私にまるでサンタクロースのように「チームWADA」Tシャツを送ってくださった北原先生にも厚く御礼申し上げます。会が終わった今、あの時思い切って感想文を送ってよかったと心から思います。

 

以上で私の話を終わらせていただきます。長文駄文、大変失礼いたしました。末筆ではございますが、これからも皆さまのご活躍を楽しみに拝見させていただきます。

 

信州大学医学部医学科4年 宇留野滉介

 

左から、五味渕先生、私、茅野先生