みなさんはじめまして。チームWADA「冠動脈吻合日本一への挑戦」企画の挑戦者の百瀬直也と申します。

 

まずは簡単に自己紹介をさせていただきます。
私は2016年に金沢大学を卒業後、初期研修および外科後期研修を国立国際医療研究センターで行っており、現在卒後4年目になります。後期に入ってからは初めの2年間は主に消化器外科を回っており、2020年4月から本格的に心臓血管外科の研修が始まるところです。将来北原先生のようにアメリカで臨床を行うことを目標としております。また、過去にチャレンジャーズライブの参加歴はなく、今回初参戦ではありますが、この企画を通し優勝目指して精進していく所存です。

 

次に私の指導をしていただいている髙橋先生についてご紹介いたします。
髙橋先生は2009年に日本医科大学を卒業され、現在同附属病院心臓血管外科で活躍されております。2014年度のチャレンジャーズライブに初参戦にして優勝され、その後も2018年度U-40主催Advanced Lecture Courseの吻合コンテストでも優勝されております。
チームWADA BLOG「冠動脈吻合の教科書9」(https://teamwada.net/blog/area02/3685/)を担当されている先生です。

練習方法や環境について
まずは道具についてです。以下のものを使用しております。
吻合モデル:EBM「BEAT」「YOUCAN」「動脈グラフト血管モデル」「トレーニング用縫合糸(8-0,60cm)」
鑷子・持針器:GEISTER「トレーニング用マイクロセット/ラウンドハンドル」
拡大鏡:ORASCOPTIC「2.5倍の拡大鏡」(現在Design For Visionの3.5倍のものをオーダー中)
次に練習についてです。
自宅にBEATを設置し、よほどのことがない限り毎日1吻合以上練習するようにしています。初めは1吻合に時間もかかりますが、慣れてくれば1日2,3吻合は最低でもしたいと思っています。
このご時世ブラックだのなんだので流行らなそうですが、個人的には「練習を1日休むと取り戻すのに3日かかる」の精神で、1週間のうち週末などにまとめてやるのではなく1吻合いや1針だけでもいいから毎日持針器を持つ様に心がけています。
チャレンジャーズ本番はブタの心臓を使用するため、今後はブタを使用し練習していきたいと思っていますが、現在調達法など模索中です。
また、指導者の髙橋先生の下に月2~4回のペースで伺い、実技指導をしていただく予定としています

 

 

吻合方法について
吻合方法については、冠動脈吻合の教科書9を参考ししていただけるとわかりやすいかと思いますが、針糸は8-0を使用、ある1針を除き全ての運針をフォアハンドで行い、またラチェットは吻合中一切ロックしないという方法で行っています。BLOGの北原先生のコメントにもあるように上記以外にも射抜きや直角、カマ、息止めといったひとつひとつの運針に色々な要素が組み込まれた吻合になっています。

 

 

 

お恥かしながら今回の企画に参加するまで、冠動脈吻合の練習らしい練習を全くやっておりませんでした。もちろんこれまで研修を通して色々な手術の執刀経験(シャントや消化器外科領域など)はありますが、冠動脈吻合に関しては 0 からのスタートといっても過言ではありません。ここから一気に優勝めざして頑張っていきます。拙い文章ではありますが、今後もトレーニングの様子など BLOG に投稿させていただきます。少しでも皆様の参考になれば幸いです。

 

 

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