松沢拓弥です。

3月で初期研修が終わり、ついに4月から新病院でシニアレジデントとして心臓血管外科として働き始めました。周術期管理・術式・手術など覚える事が多く焦ってはいますが、毎日成長している感覚がありとても充実していて、このような生活を楽しんでいます。

 

今回は2020年1月24日に聖路加国際病院に伺い、最初の冠動脈吻合を吉野先生と会話しながら解説する動画を作りました。(COVID-19に配慮しSkypeで録音させていただきました。吉野先生ありがとうございました。)

最初の吻合なので30分程度時間がかかりました。やり始めるにあたり難しいと感じたことは、カストロビエホ持針器の扱い、拡大鏡で物を見る事など、吻合以前の問題が多かったです。

動画の中でもあるように技術的なことで吉野先生からアドバイス頂いた内容としては、

・ホネホネくんにgraftを付けた状態で、刺入するときgraftを持つ鑷子の位置を工夫すること。具体的には、刺入点と逆サイドを内膜に触れないように外膜だけを優しく把持する。

・ラチェットは刺入するのと同時に外すこと。

・左手の役割を意識し、針を取りにいく時は意識的に柔軟に動かすこと。具体的にはgraftを自分の左から右に刺入した針をとりに行く際に左手が固定されていると取りにくい事がある。

・鑷子で周囲の組織にテンションをかけたり、針の背中を上手く使うことで見えにくい刺入点の視野を確保すること。

・毎回時間を測るようにして、定期的に動画を撮って記録すること。

 

世間は「#STAY HOME」、この時間を無駄にしないように心臓血管外科の研鑽に没頭して行きたいです。

 

 

 

 

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