新人NPの元オペ室看護師です。
アメリカのNPやPAのような職種が日本でも育ちつつあるのをご存知でしょうか。

看護師は厚生労働省の免許を受けて、療養上の世話や診療の補助を業とする人とされています。国に資格として認められているのは、看護師、保健師、助産師です。
看護師と一言で言っても、働く場所や配属される部署によって業務内容は異なりますが、看護師の専門性はなかなかわかりづらいように思います。

これまで看護師の上位資格としては日本看護協会が創設した、専門看護師、認定看護師などが存在していました。
2011年に新たに誕生したのが、診療看護師(NP)です。アメリカのNPのように医学的知識を持ち、高度な看護実践や一部の医療行為を行える看護師の育成を目指しました。
最初は、国家資格を目指していましたが、諸々な事情があり現在は学会認定の資格となっています。
臨床経験5年以上を経て大学院で医学の知識と視点を学び、厚生労働省の定める特定行為(21区分38行為)全てを習得し、日本NP教育大学院協議会の試験に合格すると、診療看護師(NP)となります。
現在日本には約400人のNPがいます。

私の働く大学病院では、2014年からNPを採用しており、既に心臓血管外科や消化器外科、麻酔科などに配置され病棟管理や手術助手、集中治療管理などを医師とともに行っています。
現在私は、大学院を修了し、今年の春からNPとして働いています。
2年間の研修期間が設けられているため、外科や麻酔科、ERなどをローテーション中です。
新しい働き方に戸惑いもありますが、毎日新しい発見があり新鮮な毎日を送っています。

まだまだ発展途上の資格ですが、チーム医療に貢献出来るように広まっていったら良いなと思っています。