こんにちは。Team WADA 学生インターンの徳永康太です。定期的に英国で看護師として働かれているRossi先生より、医療面接のご指導を頂いております。
2/25(土) に指導していただいたことについて報告させていただきます。今回の課題は以下のとおりでした。
You have received a 55 years old lady who is complaining about her L) Knee pain. She noticed that her knee is “Locked up” or “Freezed” which makes it difficult to walk and she feels severe pain when bending her knee. She has been doing exercise regularly and has never injured her knee before. However, her BMI is over 28.
Task:
今回の患者さんは
Locked up, freeze との表現より、膝の関節の病変による症状かなと疑い、問診に参加しました。前回の反省より、疾患をいきなり絞って当てに行かないこと、現病歴を聞くだけでなく、現病歴から推測される病気に関与する問診をすることを意識しました。
問診では、膝の関節を含めた、様々な質問をすることができ、前回よりも包括的に問診を取ることができましが、今回も最終診断を間違えてしまいました。この症例はホルモン治療による、骨粗鬆症の患者さんでした。閉経かつ、乳癌のためのホルモン治療をしていることは問診で聞けたものの、骨粗鬆症につなげることができず、誤診をしてしまいました。実際の患者さんで同じ間違えをしないよう、今回間違えたことは次回までに修正しようと思います。
今回学習したことは主に2点です。
1. 鎮痛剤の使い方をもっと理解すること
鎮静薬は必ずしも病気を治すことに直結しないため今まではどちらかというと軽視しておりましたが、患者さんの気持ちに立ってみると、痛みを取り除くことが生活の質を担保する上でも非常に重要であるため、詳しい知識を持って患者さんの悩みに答える必要があると学びました。鎮痛剤について新しく学んだ点を記載します。
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1. 鎮痛剤の原則は鎮痛作用を起こす中で最も少量で短い期間で使用する。
2. NSAIDS、Paracetamol、Opioid が存在し、それぞれ違う作用で違う副作用があるため、患者の病気を考慮して処方する
NSAIDS |
最も頻繁に使用。副作用は胃十二指腸潰瘍、心血管イベントの上昇 |
Paracetamol |
セロトニン作動性の中枢性鎮痛作用。副作用はアレルギー反応、overdose による肝障害 |
Opioid |
副作用 依存性が高い 眠け、ぼんやり感、吐き気、便秘 など |
次回以降はWHO方式の三段階除痛(鎮痛)ラダーや患者さんの症状を理解し、適切な鎮静薬の処方ができるように心がけます。
2. 共感の表現をもっと使うこと
自身の問診の動画を見返したところ、yeah, I see を多用していました。共感の表現としては
You’re making total sense.
I understand how you feel.
You must feel so hopeless.
I just feel such despair in you when you talk about this.
You’re in a tough spot here.
I can feel the pain you feel.
The world needs to stop when you’re in this much pain.
I wish you didn’t have to go through that.
I am so sorry to hear that.
などたくさんの表現があるため、次回問診をするときはI see 一辺倒にならないよう、意識をして他の表現を使用しようと思います。
このように、イギリスで看護師としてご活躍されているRossi先生のご好意により、直々に医療面接の練習をさせていただけます。このレッスンをオブザーバーとして参加するだけでも十分に価値がある内容だと胸を張って言えます。興味のある方は大歓迎ですので、皆さまのご参加、お待ちしています😊
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