Team WADA 学生インターンの沼知里です。

 

 

 

Rossi 先生の医療面接勉強会に初めて医師役で参加させていただきました。

課題は2か月続く倦怠感を主訴にいらした30歳女性のビタミンB12欠乏による大球性貧血で、血液検査結果を説明し不安に対処し、診断と治療について伝えるというものです。

 

事前に血液検査結果を提示していただけたので、医学的内容は調べることができ、欠乏症の原因を明らかにすることや患者さんのライフスタイルや希望に合わせた治療提案をするよう心掛けました。問診で宗教的な理由によるヴィーガンとわかり、サプリメントによる治療を提案しました。

 

しかしRossi先生に、宗教上の理由によるヴィーガンの方々の中でもコミュニティーによって食べられるものと食べられないものが異なるし、お肉以外のお野菜でもビタミンB12を含むものはある。文化的背景や食習慣、ダイエットの有無などについてもっと詳しく聞けば、サプリメントではなく自然の食事の中でビタミンを摂れるようにアドバイスができたのではないか、とご助言をいただきはっとしました。患者さんに寄り添った医療とはその人を知ることに始まるのだと学びました。

 

このように定期的に英国でご活躍されているRossi先生に医療面接を教えていただく勉強会をしており、医療面接にとどまらず海外での採用に向けた準備、研究や人に伝える方法論などを教えていただける貴重な機会となっています。医師役としてだけでなく、observerとしての参加もできます!ご興味のある方はいつでもご連絡ください!