で、ROOBY Trialのlong-termの結果。

2017年のNEJMのpaper。

 

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28813218

Five-Year Outcomes after On-Pump and Off-Pump Coronary-Artery Bypass

N Engl J Med

 

まぁ、前回の論文で書いているので簡潔に。

アメリカのVA病院で行われたRCTの5年後の結果。

18か所で行われてる。

1000例ずつのon-pump/off-pump割り当て、1 yrでの結果はon-pumpに優位の結果でした。

対象はほぼ全員男性、60歳くらい、simple CABG、心機能よさげ。

 

5 yrでのoutcomeは

・primary outcomeはdeathと、composite MACE

・secondaryはcardiac cause death/Acute MI/re-vascularization/PCI/CABG/composite MACE with cardiac death

で、結果はというと下図。

 

予想通りというか、on-pump優位の結果が出ましたと。

一応Deathに関しては有意差出てない。

KM曲線も下図。

まぁ、1年の時点でAngioで差が出ているので順当な結果かと。

ROOBY Trialで、よぅ言われてることとして、primary surgeonの経験値がありますね。

アメリカのシステムだとVA Hospitalなんかはtraineeが術者になることが多いですしね。

一応ROOBY Trialでは平均で120位のCABGの経験者が手術してるみたいです。

他のTrialとの比較もしてますが、特別このTrialが変わっていということもなさそう。

 

前の施設であるEmoryでは大分積極的にOff-pumpやってましたが、それでも大分減ってるみたいです。

Attendingとその話をしたことがあるのですが、

ここまで優位性が示されないとやりにくいな、(residentに)やらせにくいんだよな、何てことを言ってました。

 

前回も書きましたが、masterしておく手技とは思います。

 

July 17, 2021

AN