お邪魔いたします。シカゴ大学太田です。

 

世の中には最高の組み合わせというものが存在しますよね。抹茶と饅頭、映画館とポップコーン、ワインとチーズ、夢路いとし喜味こいし、F1とホンダエンジン、あなたとわたし、君と僕、など組み合わせ自体は無限にありますね。でも、その各カテゴリーにおいては「最高」の組み合わせはただ一つだけです。

 

当サイトの前進サイトのブログ初期の頃よりあった人気週間投稿企画:チームWADAブログ。いろいろな地域、職種、バックグラウンドの人たちに自由に思いの丈をぶつけてもらった投稿を、毎週月曜日にアップしていたチームWADAブログ。新規ウェブサイトの立ち上げ等でバタバタして途切れていましたが、とりあえず今までで合計99回の投稿を数えるに至っているようです。

 

先日(というか23ヶ月前)のこと:

 

プルルルル、プルルルル、ガチャ (ヌ!?(_😉 表現古いな)

太田「ハイ、こちら、梅ハチミツ味カレーせんべい開発センターです」

北原「いやいや、そういうのいいですから。。」

太田「え?そういう雰囲気出してたやん?カレーせんべい的な」

北原「いや、電話かけてる段階で雰囲気なんてでませんから!なんすかカレーせんべいって。。」

太田「いや、亀田のカレーせんは食べ始めるとやめられなくてやな、指が黄色くなるけど、それをすぐに舐めたらあかんねん。最低でも5枚分食べるくらいまで頑張って貯めてやな、指に何層にも重なっていい感じになったところを!!!!パクッとや。。。」

北原「も、大丈夫です」

太田「えええ!一番いいタイミングでぶった切るかしかし。。しかもなんでそんなに冷静やねん。旗本のお目付役か!?」

北原「いやいや、ちょっといいですか?電話かけたのはこちらですので、喋らせてください」

太田「まーせやな、どしたん?こんな夜中に?」

北原「いやいや、まだ昼の1時ですから。」

太田「ん?またお得意の哲学か何かか?」

北原「いや、めちゃくちゃ昼ですし、哲学じゃないです。っていうか話が進まないですから」

太田「そやな、なんの用?早よして、こっちも昼飯食ってて忙しいねん」

北原「思いっきり昼飯食ってんじゃないっすか!」

 

ってなことがありまして、とどのつまりこの週刊連載チームWADAブログも次で100回を数えるに、、、、ん? あ、肝心なところの会話が抜けてましたね。

 

北原「毎週月曜のチームWADA連載、いま99回目まで来たんですけど、とりあえずこの企画は第100回で一旦終了にしようかなと思います」

太田「あ、そうなん」

北原「それで最終回の100回目の投稿をぜひ先生に書いて欲しいんですけど?ただし、週間投稿なので、できれば12週間以内に書いて欲しいんですけど?」

太田「ん、りょかい!」

 

って実務的なところはすごく短いやり取りがありまして、とどのつまりこの週刊連載チームWADAブログは記念すべき第100回をもって最終回となります。新しいサイトに移行した瞬間に最終回。全然飛ぶ気のない鳥人間コンテストみたいですね。北原先生からの締め切り期限は12週間でしたが、もちろんそういうわけにはいかず、通常通り充電期間1ヶ月、黄昏期間0.5ヶ月、瞑想期間0.5ヶ月、オフィスのお掃除期間二日間を経て先日最近執筆段階に入り、ようやく書き上げることができました。

 

というわけで本題です。

 

みなさんルパン三世をご存知ですよね?アニメルパン三世を知っている人でおそらくルパンを嫌いな人はいないでしょう。誰もが知っているルパン三世、万人に愛されるルパン三世。ふ~じこちゃ~んルパン三世。私も大好きです。原作者のモンキーパンチさんには本当に感謝です。ここで私が言及したいのは、みなさんがルパン三世を頭の中でイメージした時に、例のあの曲が頭の中を駆け巡ったのではないでしょうか?そうです、大野雄二さん作曲のルパン三世のテーマです。私の大好きな曲の一つで、たまに車の中で聞いて「まぁて~~ルーパーーン!」銭形の父っつあんよろしくついついスピードを出し過ぎてしまいます。

 

私はシカゴ大学の太田です。(2回目)

最近、心臓外科医をやっていて、よくこんなことを考えています:私が私である必要がどれほどあるのか?

確かにわたくしシカゴ大学の太田は現在フェローの西田先生や幸田先生と和気あいあいと日頃から楽しく遊び呆けていたり、たまにブログを書いたりしています。これらは私のアイデンティティということもできるかもしれない。私が私たる所以です。しかし殊の外、心臓外科医としての私はどうでしょうか?まだまだ発展途上で未熟な心臓外科医だというのは十分理解しています。それを棚に上げて話をさせてもらいます。今までにいわゆる簡単な症例から難しい症例まで、たくさんの症例を経験してきたように思います。一概に手術と言っても様々な要素を含みます。まずはその患者さんの状態をしっかりと把握し良い手術をして病気を治して社会復帰してもらうことが最重要項目ですね。次にフェローの西田先生をしっかりと教育しさっさと自分を超えてもらうこと、そして自分自身も学んでしっかりと成長すること、大きくはこのような要素が絡んでくると思います。目の前の症例ごとにその時点で最高の外科医、最高の教育者、最高の訓練生でありたいと思い努力しています。しかし、数をこなしてくると中には病状が悪くどうしても助けることができない症例に出会ったり、自分の能力の限界ギリギリの症例などでは自分が術者の位置を占拠して西田先生に執刀させてあげる余裕のない場合があったり、はたまたいわゆる簡単な症例では西田先生が手術するのをボーッと前から見ているだけで自ら学ぶことを放棄してしまうようなこともあったりします。そんな時に思うのです、私が私である必要があるのだろうか?もっと優秀な外科医が担当したらあの症例はどうなっただろうか?もっと実力を備えた外科医兼教育者であればもっと西田先生は成長できたのではないか?そんなふうに思うのです。自分主体で常に最高の自分であろうと努力しているからといって、患者さんや西田先生からしてみれば、私という存在は最高の組合せではないかもしれない。

 

ルパンのテーマ曲がカッコよく鳴り響く中、ルパンと最高のコンビの次元大介が颯爽と登場!金塊をさっといただき、翻弄される銭形の父っつあんを残して去っていく。カッコイイですね。そして思うのです。ルパンのテーマ曲をなくして今のアニメルパン三世が今の地位まで確立されたでしょうか?ルパン三世一味(+銭形のとっつあん)の絶妙な掛け合いをなくしてテーマ曲の認知度が今の地位まで確立されたでしょうか?このモンキーパンチと大野雄二の世紀の出会い、最高の組み合わせだからこそ今の「ルパン三世」があるのではないでしょうか?

 

心臓外科医は何百何千と症例を重ねたくさんの症例が目の前を通り過ぎる一方で、私の元を訪れて手術を受けてくれる患者さんやフェローの先生から見れば、私と関わるのは基本的には一生に一度(一期間)だけ。それぞれの出会いにおいて、最高の出会いだった、私との組み合わせでなければならなかったといってもらえるように精進を続けたいと思います。

 

 

みなさん、今まで最高の出会いは何回ありましたか?(まあ「最高」は一つしかないのですが)

チームWADAが2017年に発足して以来、それ以前と比べて飛躍的にたくさんの方々と出会う機会に恵まれました。それぞれの出会いが私にとって深い意味を持ち自分がどんどん良い方向に成長していることを実感しています。私が思うチームWADAは、人と人をつなぎ、心の通った人間味のある関係性を重視したネットワークを形成し、結果的にたくさんの出会いを提供できればと思っています。そして、それぞれの出会いが最高の組み合わせであってほしいと願っています。皆様、チームWADAを今後ともよろしくお願いいたします。

 

毎週月曜週間チームWADAブログ、この第100回をもってひとまず終了です。ありがとうございました。

 

太田「どしたん?

   そろそろ結婚するん?」

北原「いえいえ、彼女すらいないですし」

太田「なんでこうも出会いが多いのに彼女でけへんかな?

    やっぱりそっち系?」

北原「いえいえ、こっち系ですよ。ただベストの出会いがないだけです」

太田「マッチングアプリで、

    大好きな人見つけるしかないな?」

北原「ですよね。って僕はそっち系ですけどね」   太田「あ、、、なんかすいません」

 

 

チームWADAネットワークをもってしても、北原先生そっち系疑惑は謎のままです。