このAdvanced Fellow(原則3年のフェロー終了後に行う超専門研修)応募に際しては、IMGではあるがシカゴ大学の消化器フェローでpermanent resident statusでもあり、もはやアメリカ人候補と比べて何も不利な要素はなかった。消化器フェロー応募の時よりも更に自信をもって、自分をいかにプログラムに知ってもらうかだけを考えて準備した。

 

自分がプログラムを選ぶ上で考慮した点は

1. 大学病院かつアカデミックな環境
2. 卒業生が例年大学病院に就職している実績(これは暗にプログラムにいるアテンディングが全米に顔が広いことを物語っている)
3. できれば日本の内視鏡医との接点がある指導医がいる
4. 家族の住環境(できれば日本語・日本食へのアクセスがあると更に良い)

 

多くの候補者がとても気にしていたフェローが経験できるとされる症例数の目安は、自分は重要事項としては考えてなかった。Volume とCompetencyの相関はあくまで個人個人で違うと考えていた(今でもそう思う)ので、大学病院のプログラムであればトレーニングに必要な数とバラエティーは担保されると考えていた。実際に応募したほぼ全てのプログラムから面接に呼んで頂き、7つの施設へ面接に訪れた。

 

1. University of Pennsylvania
2. Mayo Clinic Rochester
3. MD Anderson Cancer Center
4. Cleveland Clinic
5. Washington University St. Louis
6. UCLA
7. Northwestern University

 

招待されたが諸事情でお断りしなかればならなかった中にも、著名なプログラムは多数あった。

1. Brigham Women Hospital
2. Columbia University
3. Yale University
4. Memorial Sloan Kettering
5. Mayo Clinic Arizona / Florida
6. Stanford

 

マッチングの結果、University of Pennsylvaniaに決まった。この施設は上記の考慮点のうち1-3で申し分なく、4についてはシカゴには劣るが都市の大きさから不自由はなかった。そしてライブでも少し紹介して頂いたり、私のブログ6にも書いたが、現ミシガン大学心臓血管外科の福原進一先生と同じUniversity of PennsylvaniaのAdvanced Fellowとして再会できたのもとても嬉しい思い出として残っている。