新年早々のブログですが、結構ヘビーなトピックです(笑)
質問ですが、“貴方はしっかり患者さんへ自己紹介をしていますか?”
私も以前から気になっていたのですが、当院でも良くあるのが、患者さんがご自身の主治医の名前や担当看護師の名前をを知らない事が良くあります。(覚えていないだけかも知れませんが….)
私も3年前に酷い喘息発作で入院していた時、主治医や担当看護師の名前を知りませんでした。勿論、自己紹介をしてくれた方もいますが、名前が長くて覚えられなかったりと色々と頼み事をする度に不便でした。勿論、ちょっと先生、看護師さんでも全く問題ないのですが、欧米では下の名前で呼ぶ方が親近感があります。(それを嫌う先生もいますが)
NHSのこうした現状とご自身の経験を踏まえて2013年に一人の医師が起こしたキャンペーンは今では
イギリス全土に広がりつつあります。ようやく当院でも昨年末より、このキャンペーンのIDバッジが使える様になりました。使い始めてからは、患者さんからすこぶる評判が良い様です。度々名前を聞かなくても、IDにしっかり書いてあるのですんなり覚えてもらえるようです。このバッジの名前は基本、自分が呼ばれたい名前で書いてあります。例えば、本名はCatherine でもバッジにはCathyという風です。
(上のバッジは以前使用していた物。ごちゃごちゃしていて見にくいですが、新しいバッジは色も名前もハッキリとしていてシンプルですが分かり易いです)
このキャンペーンを起こしたDr Kate Granger MBEは残念ながらお亡くなりになったそうですが、彼女のご主人が遺志をついで今でもキャンペーンを続けています。
イギリス国内に限らず、このブログを読んでいる方にも是非賛同して頂けたらと思います。Dr Kateのメッセージは下記を参照して下さいね。
“Hello, my name is Dr Kate Granger MBE and I’m the wife of Chris and the co-founder of the #hellomynameis campaign”
I’m a doctor, but also a terminally ill cancer patient. During a hospital stay in August 2013 with post-operative sepsis, I made the stark observation that many staff looking after me did not introduce themselves before delivering my care. It felt incredibly wrong that such a basic step in communication was missing. After ranting at my husband during one evening visiting time he encouraged me to “stop whinging and do something!”
We decided to start a campaign, primarily using social media initially, to encourage and remind healthcare staff about the importance of introductions in healthcare.
I firmly believe it is not just about common courtesy, but it runs much deeper. Introductions are about making a human connection between one human being who is suffering and vulnerable, and another human being who wishes to help. They begin therapeutic relationships and can instantly build trust in difficult circumstances.
お返事どうもありがとうございます!
幸いなことに私自身はまだ長期の入院になったことはありませんが、家族が入院していた時は
確かに担当の入れ替わりが激しく、捕まえないときちんとお話できない感じでしたね。笑
お忙しいのが分かるので、こちらもそこまで深追いできず・・
そして田舎の病院の方がやはりどうしてもぶっきらぼうです~笑(すみません・・もちろん病院によります!笑)
実習先にお父様がお世話になるってすごい偶然ですね。^^
せっかくなのだからそこの実習を経て海を越え指導者にまでなったSister Mを良い意味で驚かせてほしかったですね^^
定期的に通院するのみの病院だと基本的に医師の方がどんどん診察し、
サッと行ってしまったり逆にこちらがすぐに退室を促され
後で不安な事やあれってどういう意味なのかなと思うことを看護師の方に尋ねる・・というのが圧倒的に多く
先生の方から自己紹介をしてくれたり明るく世間話をしてくれるのは稀ですし印象に残りますね。
看護師さんも常にサポートにまわるという姿勢が徹底されているのか余計に自己紹介などはありませんが
不安がっていることをかなり察知してか、診察の後はほぼ必ず声をかけてくれます。
チームWADAのHPを見ていると仕事が細分化され、日本と外国では医療従事者それぞれの役割がかなり違うのだなと勉強になります。
名前をきちんと名乗ろうね、の記事なのにきちんと名乗っておらず申し訳ありません。笑
私の名前はyuasaと言います^^
かなりの部外者なのでお邪魔だろうな・・と思いつつ勇気を出してコメントしてみて良かったです。
いつも皆さんの記事を読んで、勉強になるな~と刺激をもらったり、
笑わせてもらっていて、毎日の楽しみなんです。そんな風に言っていただけてとても嬉しいです、ありがとうございます。
またたまにお邪魔いたしますね^^
こんにちわ
黄色いバッジ、見やすくてとてもいいですね!!
色んな人が入れ替わり立ち替わり、患者さんの元に行くので患者さんにとって、誰が誰なのかさっぱりわからないと思います。
たまにノートに来る人の名前とタイトルを書く患者さんもいますが。。
私たちはホワイトボードに担当医師名、専門医の名前、看護師、呼吸療法師の名前を書くことになっています。でも実際患者さんがちゃんと読める(見えている)のかは謎です。笑
私は部屋に入って患者さんに会った時に自己紹介(名前、タイトル、何時まで働いているか)を毎回言うようにしていますが、一般的な名前じゃないので私の名前を覚えてくれている人は少ないです 笑 ほとんどの人に(同僚も含め)「なーよーこー」と呼ばれています。
話は逸れますが。。centre=center ということ(同じ発音)を初めて知りました(恥)前にfavourと書いてらっしゃったのを見てキュンとしました(爆)イギリス英語(アクセント)だいぶ好きです。
Naokoさん、USでは自己紹介、どうやっていますか?うちも一応各患者さんのベッドサイドに患者さんの名前、担当医師、今日の担当看護師の名前をシフト毎に書いていますが…..まぁ、うちの病院は脳神経系専門病院なので、覚えられない人も多いです。なので聞かれたら、随時教えていますが…
日本人の名前を一回で覚えてくれる人は本当に少ないですよね(笑)Naokoさんもナヨコですか….私もMayumiがナオミになりますよ〜(笑)始めは、My you MeでMayumiと覚えて下さいと言っていましたが、最近はどうでも良いです(笑)新しいIDになってからは、覚えられない人は頭文字だけて Sister ”M” シスターエムと呼ばれる事が多くなりました。先生方からは呼び方が007のMみたいと言われます(笑)
そういえば、イギリス英語は始めは苦労しました。大学の論文でいつもUS英語のスペルで書くとスペルミスと見なされ、減点をしょっちゅうもらっていました(泣)US英語の巻舌は絶対出来ません(笑)
こんにちわ。 ベッドサイドでシフトリポート(申し送り?)をしなくちゃいけないので、”Good morning 患者さんの名前, my name is Naoko, I’m your nurse till 7pm today. “からだいたい始めます。
ADIET (Acknowledge, Introduce, Duration, Explanation, and Thank You)フォーマット を使うのが義務つけられて、その上、次のシフトをtalk upして患者さんに安心感を与えましょう。という感じなので、2人で担当の人の部屋に行って、例えば私がまゆみさんにリポートを渡すなら”I’m going home now, but Mayumi will be your nurse. She has lots of experience and very nice. you are in good hand! Let me give her a report first” という感じになります。
まゆみさんがナオミですか。。。難しいんでしょうね。私の知ってるまゆみさん、まゆこさんは”May”って呼ばれてますSister Mってかっこいいですね。カソリック系の病院ですか? イギリス文化全然わからないのですが、例えば患者さんから下の名前で呼び捨てにされることはないのですか?
Naokoさん、USも基本のHandover は同じですね。ADIET (Acknowledge, Introduce, Duration, Explanation, and Thank You)フォーマット は知りませんでした。Thank youはイギリスではしないですね〜(笑)
名前の呼び方ですが、基本は下の名前で呼ばれます。Sister Mと呼ぶ人は基本、ジュニアスタッフ、私の名前を覚えられない方(笑)、看護学生、医学生、業者さん、他国からのビジターでしょうか(ちなみにうちの教授ー凄く有名ですごい人からはBOSSって呼ばれます。結構恥ずかしいです)。
イギリスで管理職がSisterと呼ばれるのは、お察しの通り教会にいるシスターと同じ様な意味合いがあります。看護師長をシスターと呼ぶ様になったのは、1854年、フローレンス ナイチンゲールがクリミア戦争へ赴任した際、教会のシスターと共に行ってからだと言われています。当時の病院は教会兼孤児院の役割もあり、無給でボランティアで賄われていました。この様な歴史的背景があり、フローレンス ナイチンゲールの功績、当時一緒に彼女と共にクリミア戦争に行ったシスターを讃えて、当時からの呼び名が現在でも使われています。何でもかんでも古いものが好きなイギリス人らしいと思います。呼び名のもアンティーク調ってな訳です(笑)
詳しい説明をありがとうございました。勉強になりました:)
アメリカでは病院の満足度を測るHCAHPSスコアというのがあって、そのスコアによってメディケアからそれぞれの病院に支払われるお金が同じ診療内容でも変わって来るそうで、どこの病院も”カスタマーサービス”にも力を入れるようにマネジメントから言われることが多いそうです。そういう流れでのADIETの普及だと聞きました。だからこその”Thank you”なんだと思います。笑
ロッシさんはじめまして!
Jaycsブログ、チームWADAサイトが好きでいつも皆さんの記事更新を楽しみにしている読者です。
私は医療従事者ではないのですが・・初めてのコメント失礼いたします。
確かに患者として看護師の方や医師の方とのかかわりがあっても名前を改めてお聞きするのは
なんだか失礼かな・・と思う事が時々あります。
こんな風に呼んでほしい名前を分かりやすく書いてあったりして、お名前を呼んでも良い雰囲気があると
(名札はつけていても、まじまじと見るわけにいきませんし先生、看護師さん、結局すみませーん!と呼んでしまったり)
心細さの度合いやリラックス度がずいぶんと違いますね。
自分が患者のときもそうですが、家族のケアをする場合は特にです。
日本でも広がってくれるといいなあと思いました^^
ご自身がTerminally ill cancer patientであった中でこのような活動を始めたGranger先生は
大変ななか医師としても患者としてもより良い未来を見てくれていたのだと思うとぐっときてしまいました。
y.a さん、医療従事者と患者さん間の良い信頼関係を築くにも、コミュニケーションは非常に大事だと思っています。基本的な事ですが、意外と皆さん”自己紹介をする”ということが出来ていません。特に欧米では医療訴訟も日本に比べて多いので、個人的に訴えられるのを避けてか、中々名乗らないスタッフもいます(笑)ある意味、名前を言わないなんて失礼ですよね〜 (お主、名を何と言うぞ?なんて聞いてみたいですが….)
私のセンターでは、スタッフに徹底して特に電話での対応時は日本式の自己紹介をさせています(笑)例えば、欧米でありがちな電話対応ー Hi,NMCCC Can I help You? では無く、Hi NMCCC、 Ward Manager Mayumi Speking, How can I help you? と言った具合です。患者さんが誰と話しているのかを明確にしています。スタッフからは始めは結構、面倒臭がられていましたが、まぁ、日本人のボスを持った宿命って言い聞かせて、無理やり慣れて貰いました(笑)要は慣れればどうって事ないんですよ。(慣れてもらうまでのプロセスが指導する上で大変ですが)
日本では今どんな風に患者さんとコミュニケーションを取っているのか興味があります。2年前、父が入院して時、病院の看護師さんは何故か私を避けていたように思います。毎日、担当が変わるのに自己紹介をしてくれないので、私が無理矢理捕まえて聞いていました(笑)実はこの病院、私が看護学生だった25年前、臨床実習でお世話になった病院でした。が、あまりに当時と変わらない状況に失望したのを覚えています(泣)今は、指導する立場として、この状況はとでも残念でした。こうした現状を本当に変えて欲しいです。
それはそうと、Team Wadaのファンの方からのコメントは貴重です!この度はコメントを有難う御座いました。きっと代表も、副代表も喜んでいると思います。それに、ブログを書いて下さっている先生方も、コメントを頂けると”書く”モチベーションが数段に上がるので、是非またコメントして下さいね!お待ちしています!