こんにちは。Team WADA学生インターンで毎週土曜日、日本時間の21時から行っている英語での医療面接勉強会に参加させていただいたのでご紹介します。University College London Hospital で病院看護管理職をされているMayumi先生のご指導の下、先生が実際に臨床で経験された症例を使って医師役が英語で問診をし、その後Mayumi先生、患者役、他の参加者からフィードバックをいただけるというものです。医師役でなくても参加するだけで英語でフィードバックをするいい経験になります。 私は日本の医学部卒後研修等数年おこない、その後、夫(日本人)がこちらで職を得たため現在米国に滞在している者です。といっても私自身はTeamWADAでご活躍される先生方のように海外で臨床や研究に打ち込んでいるわけではないのです。パンデミックでの子育ても少し落ち着き、まだしばらく滞在することになりそうなので、今回米国医師免許をとるためOETを受験しようかと思い、こちらの勉強会に加えていただきました。学生時代、将来こんなことになるとは夢にも思っていませんでした。TeamWADAのページはこれまでも時々チェックしていたのですが、勉強会の記事を見つけコンタクトしたところ代表の北原先生から直々にメールが来て驚き感激しました。 前置きが長くなりましたが、今回の症例は29歳女性ステージ2乳がん、
生検後の結果告知、今後の治療方針説明でした。家族は夫と4歳の息子で、診察には夫が同席していました。若年の乳がんですが家族歴はなし。
 このような場合、しばしば告知された本人はショックのあまり言葉数少なく、付き添いの家族の方がより感情あらわに質問することがあります。外来で時間が限られることもあるため後日ゆっくり説明する時間を設ける方法もあること、悪いニュースを告げる難しさ、患者に共感し配慮する大切さ等、改めて気づかされました。低レベルな話で恐縮ですが、私にとって英語は母国語でなく、特に移民の国米国ではひどい英語に寛容なためなんとか生活できていますが、プロフェッショナルとしての英語を意識して身に付けないと、と強く感じました。たまに、英単語をきいて脳内でも正しく綴りが変換されているのに、前後の流れにひきずられたりぼーっとしていると、なぜか会話の中で全然違う意味で思い込んでしまうことがあります(後から考えると不思議なくらい)…細かいところまできちんと聞き取れていないせいでしょうか。私だけでしょうか。砂に水がしみこむように、英語がしみこむようになりたいです… 。
 他にもイギリスの社会保障の一環でケアパッケージというものがあることを教えていただいたのも興味深かったです。病気等で認定されれば、自宅での24時間ケアや治療中の子供の保育なども無償で提供されるようです。また、妊孕性温存に関して卵子凍結の話題も出ました。なんとなく治療前の卵子保存というと私は小児腫瘍のイメージが強かったのですが、もちろん若年の乳がんも入り得るのですね。ホルモン感受性やコストの問題もありますが。 臨床知識も薄れかけ、英語もあやうい身でも加えていただける懐が深い勉強会、毎週このような貴重な学びの場を下さるMayumi先生には大変感謝です!!
Seiko