最終週の二日目です。

6時前に病棟に着き、ホスピタリストの先生のシャドーイングをして、7時から引き継ぎに参加をして、8時からアテンディングの先生のシャドーイングをして、午後からはホスピタリストの先生に患者さんを二人紹介してもらい、その患者さんの診察とアセスメント、プランを立てて、フィードバックをもらって終わりました。気づいたら6時になっていたので、いつも通りメールをしたり、フィードバックの振り返りをしながら19 時半くらいに病棟を出ました。

 

今週のアテンディングの先生は今までの先生とは違って話しかけにくいです。なるべく時間を短縮したいという先生で、いつも早歩きで、喋りも速いし、気づいたら勝手に何処かに行ってしまって、話しかけることだけでも精一杯です。学生がいることをあまり歓迎していない雰囲気を感じ取ったのでホスピタリストの先生に頼んで、患者さんを紹介してもらいました。

 

他の州では知りませんが、ノースカロライナ州はカルテの内容を患者さんが見れるようになっています。デューク大学の患者層は教育レベルの高い患者さんやご家族が多く、異常所見の解釈を聞いたりや、自分で調べた臨床研究を先生に伝えたり、まるで患者さんが医療チームの一員のように感じます。患者さんと医師の関係が必ずしも一方向ではないという点で、日本では考えられず、とても新鮮です。

コミュニケーションに関して、はじめの方はが英語ができない自分に対して、嫌になっていましたが、最近は自分の言語力の低さは自分の考えるほど問題にならないと思い込んでいます。

 

周りの先生の話を聞いていると確かに早口ですが、細かく、ときに回りくどいとも感じる表現で長文で質問をしています。私は、ポイントを抑えて質問することで自分の伝えたいことを伝えることができると感じました。

加えて、腫瘍内科におけるコミュニケーションの律速段階は患者さんからの話を聞くことだと実感しました。

 

病棟の患者さんは話すことすら難しい人もいれば、孤独で暇をしていてとりあえず人と話したいだけの患者さんもいます。英語力の低い私が患者さんの話を50 % しか理解することができなくても、その50%を先生に伝えることでチームとして医療に貢献することができると感じました。