名古屋大学6年の徳永康太です。今年1年間、Clinical Dojo Advanced 2024の運営を担当させていただきました。そして、12月7日に今年最後のClinical Dojoを開催しました。国試直前で忙しい6年生から、1年生の新規参加者まで、多くの方々にお集まりいただき、とても充実したセッションとなりました。
今回の症例は、
46-year-old man with muscle cramping of bilateral arms
というものでした。このセッションでは、病状の時間経過とその変化を正確に把握する重要性を改めて実感しました。1年前から続く慢性的な症状と、2日前からの急激な症状を整理して考えることがポイントとなりました。運営として1年間すべてのセッションに参加しましたが、まだまだ学びが多く、非常に刺激的な経験でした。
また、初参加の方も多かったものの、積極的に意見を交わしてくださる方が多く、非常に嬉しく思いました。
1年間の運営を通じて振り返り
昨年3月に第一回を行ったClinical Dojo Advancedでは、計7回のセッション、1回のオフラインイベント、さらにAIを活用した勉強会や臨床推論のディスカッションなど、さまざまな活動を通して貴重な経験を積むことができました。特に、憧れの野木先生のもとで学べたことは、私にとって大きな財産となりました。
Clinical Dojo Advancedグループとして掲げた1年前の目標は、
- 1)継続的に臨床推論能力を向上させる機会を提供すること
- 2) より多くの学生に参加してもらうこと
でした。 -
1)多様な企画の提供
オフラインも含めたさまざまな形式で活動を行いました。今年は企画ごとの振り返りに力を入れ、昨年から続く勉強会に加え、「Teaching Pointsの共有」「10個の質問」「プレゼンテーション」など、さまざまなアプローチで改善を試みました。 -
2)参加者層の拡大
12月の最終回では、全体の約1/3が低学年生で、新規参加者も多数加わりました。第一回のセッションでは全ての人が私よりも上手な英語で積極的に発言していたことを考慮すると笑、一年間を通して参加難易度を下げることができたという点で、目標の一部は達成できたと考えています。
特に印象に残った学び
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1)オンライン集客の難しさ
学生の多様な背景に合わせた集客戦略に苦労しましたが、最終的には野木先生の存在が最大の引き寄せポイントだったと感じています笑。 -
2)オフラインイベントの重要性
直接顔を合わせる場が、刺激やモチベーションの向上につながることを改めて認識しました。 -
3)野木先生の姿勢と影響力
先生はClinical Dojoの企画にとどまらず、Slackで有益な情報を定期的に共有してくださいました。1年間先生のもとで運営に携わる中で、そのリーダーシップやメンターシップを間近で学べたことは、将来にわたって大きな財産となると感じています。
昨年、前運営者のかなさんに突然「運営をやりたい」とお願いして始まった活動も、気がつけば1年が経ちました。この1年間、私の無理なお願いや希望に実現しようと協力してくれる素晴らしい運営メンバーに恵まれ、充実した活動を行うことができました。
ただ一つ懸念点だった、来年度からの運営も、私以上にclinical dojo に精通しているメンバーが運営を引き継ぐことになり、とても頼もしいです。今年以上にClinical Dojo Advancedが今後も多くの学びと成長の場となることを心から願っています。
最後に、この1年間を通じて支えてくださった参加者や運営メンバーの皆さま、そして野木先生をはじめとする多くの方々に、心より感謝申し上げます。
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