ジェンダーという用語も最近では聞かなくなりましたが、元来女性に人気のある消化器内科は最近更にその傾向が増している印象です。私が所属するプログラムの今年の1年目フェローも5人中3人、そして現フェローの半数は女性です。理由は多々あると思いますが、消化器内科の中にも更にsubspecialtyの選択肢が多岐でキャリアの多様性が望めること、消化器内科市場で女性医師が特に求められている事、内科の中では収入が良い上にワークライフバランスも比較的取りやすい事などがあると思います。女性人気の傾向は今後もしばらく続くと言われています。因みに、現施設に移ってからの私のキャリアメンターも女性なのですが、今年新しく迎えた消化器内科Division Chiefも女性です。キャリアメンターはオフィスが隣で普段から頻繁に会っていろいろ話すのですが、定期的にお互いの時間を合わせて、僕のアカデミックキャリアの進捗状況などを話し合う面談もしてもらっています。僕が希望してDivision Chiefとも1年に1、2回程同様の面談をしてもらっていたのですが、今月初めてこの新しいDivision Chiefとの面談もしました。彼女らは同僚であり、メンターであり、上司でもある存在なのですが、個人的にとても良い関係を築かせてもらっていると実感しています。母親でもある彼女らは、僕の家族の事をいつも気にして考えてくれる点など、女性ならではの相手への気配りなど良い点がとても多いと感じます。

今年は在米の先生も含めて、複数の日本人女性医師の方から米国での消化器内科のキャリアについてのご相談を頂きました。消化器内科のフェローマッチを目指して、インターン時代から僕が指導しているレジデントも女性です。一人でも多くの先生が来年以降、その目標を叶えられるといいなと切に願っています。

皆様、2022年も宜しくお願い致します。