取り合えず、この、独り抄読会に名前を付けることにしました。
Self Journal Club、略してSJC.
昨日の投稿をのSJC-1とさせていただきます。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32619618/
Long-term Implications of Tracheostomy in Cardiac Surgery Patients: Decannulation and Mortality
1997年から2016年までの20年間で開心術後に気管切開を要した患者さんの転帰を考察してます。
開心術後60日以内に気管切開となった患者さんは309/14600で2.1 %。
大体1/3がpercutaneousで、残りがopenで作成されていました。
気管切開となった群では、
pre-opeの要素としては、高齢であり、Heart failure, Dialysis, chronic lung diseaseといったco-morbidityが多かったと。
post-opeの要素としては、当たり前ですが、Stroke, Deep sternal Wound infection, re-operation, renal failureなんかが多く、入院期間も長期になっています。
あとは、VADやendocarditis、non-electiveの手術が多かったと。
気管切開を要した群ではmedian survivalが152 daysで、1年、5年のsurvivalが42.5 %、29.1 %でした。
大分予後は不良ですね。
Tracheostomyをdecannulationしたのは、生存者のうち、1年で80 %と。
そして平均で59 daysでdecannulationしているようです。
Age, chronic lung disease, Dialysisがpointとなっていたようです。
アメリカの場合、急性期を過ぎると、リハビリに特化した病院とか、人工呼吸の離脱に特化した病院へ転院するのですが、(LTACとか、、、昔覚えた気がする。)こういう実際の情報は重要ですね。
日本のデータは分かりませんが、比較してみたいところ。ただ、日本だと気管切開=エンドレスかもしれませんが、、、。
気管切開が2.1 %というのは、emergent/urgent/elective case全てまとめてのデータなのでこんなもんかと。
平均で60日で気管切開から離脱というのもうなづける結果かと思います。
栄養付けて、ガンガンリハビリさせてと。
長期になるとまた違う合併症が出てきますからね。
長期になればなるほど離脱は困難でしょうから。
Cardiac SurgeryのDark sideではありますが、頭に置いておかなければいけなと思います。
少し早いですが、
March 3, 2021
AN
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